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東京五輪から1年。映画の「音」に想う。

posted2022/07/03 07:01

 
東京五輪から1年。映画の「音」に想う。<Number Web> photograph by Shinya Aoyama

ありし日の都営霞ヶ丘アパート。多くの人々の人生がここにあった

text by

鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph by

Shinya Aoyama

 予想以上に厳しい論評が目立っている河瀨直美監督の東京五輪公式記録映画。先行公開された「東京2020オリンピック SIDE:A」は、アスリートたちが様々な問題を抱えながら競技に打ち込みオリンピックという“スポーツの祭典”に向かう姿を描いていく。

 母として五輪出場を果たしたカナダのバスケットボール女子選手と母であるが故に五輪を諦めた日本の選手。イラン難民として母国を離れ競技に打ち込む柔道男子選手や黒人差別への抗議を続けたことでSNSで苛烈な誹謗中傷を受ける米国のハンマー投げ女子選手……。東京五輪の記録映画というよりは、現代社会が抱える「分断」や「差別」という普遍的なテーマを、五輪を通じて描く。そこが河瀨監督の大きな目論みなのだろう。

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