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〈佐々木朗希は交流戦どうなる〉「ここ5年のチーム・選手成績」を調べると… “首位”ソフトバンク貯金21、最下位や最多本塁打は?
posted2022/05/24 11:06
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Nanae Suzuki/Hideki Sugiyama
今週から「交流戦」が始まる。2020年は中止になったが2005年にスタートして今年が17回目となる。交流戦に関わる数字を見ていこう。
よく知られているように、交流戦では圧倒的にパ・リーグが強い。
<交流戦のセ・パの戦績>
2005年 セ104勝 パ105勝 7分
2006年 セ107勝 パ108勝 1分
2007年 セ66勝 パ74勝 4分
2008年 セ71勝 パ73勝 0分
2009年 セ70勝 パ67勝 7分
2010年 セ59勝 パ81勝 4分
2011年 セ57勝 パ78勝 9分
2012年 セ66勝 パ67勝 11分
2013年 セ60勝 パ80勝 4分
2014年 セ70勝 パ71勝 3分
2015年 セ44勝 パ61勝 3分
2016年 セ47勝 パ60勝 1分
2017年 セ51勝 パ56勝 1分
2018年 セ48勝 パ59勝 1分
2019年 セ46勝 パ58勝 4分
2020年 中止
2021年 セ49勝 パ48勝 11分
通算セ1015勝 パ1146勝 71分
セで5割をキープしているのはDeNAだけ
昨年は1勝差ながら、2009年以来12年ぶりにセが勝ち越した。しかしそれ以前はパ・リーグが大きく勝ち越していた。ここ5年(2016年~22年、2020年除く)の球団別の成績を見てもパ・リーグが圧倒している。
セ・リーグ
DeNA 90試43勝43敗4分 率.500
巨人 90試41勝46敗3分 率.471
阪神 90試40勝47敗3分 率.460
中日 90試40勝48敗2分 率.455
広島 90試38勝47敗5分 率.447
ヤクルト90試39勝50敗1分 率.438
パ・リーグ
ソフトバンク90試52勝31敗7分 率.627
オリックス90試49勝38敗3分 率.563
西武 90試46勝39敗5分 率.541
楽天 90試46勝43敗1分 率.517
ロッテ 90試45勝44敗1分 率.506
日本ハム 90試43勝46敗1分 率.483
セ・リーグは勝ち越した球団はなし。辛うじてDeNAが5分の星を保っている。これに対し、パ・リーグは日本ハムだけが負け越し。ソフトバンクに至っては6割を大きく超えている。
実は昨年のセの勝ち越しは、ソフトバンクの「異常事態」に起因する部分が大きい。毎年大きく勝ち越すソフトバンクだが、昨年は5勝9敗4分と負け越した。ソフトバンクの星を除けば、セ40勝パ43勝7分とパの勝ち越しになる。
昨年、ソフトバンクはリーグ戦でも不振で、8年ぶりにポストシーズン進出を逃した。工藤公康監督から藤本博史監督に代わった今季は、勝率が6割近くになって「平常」に戻った感がある。交流戦の最大の焦点は「ソフトバンクの強さが戻ったか」にあるといえるだろう。
ここ5年、交流戦に強い選手って誰なのか
ここからは交流戦に強い選手を見ていこう。ここ5年の通算成績から。