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〈佐々木朗希は交流戦どうなる〉「ここ5年のチーム・選手成績」を調べると… “首位”ソフトバンク貯金21、最下位や最多本塁打は? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki/Hideki Sugiyama

posted2022/05/24 11:06

〈佐々木朗希は交流戦どうなる〉「ここ5年のチーム・選手成績」を調べると… “首位”ソフトバンク貯金21、最下位や最多本塁打は?<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/Hideki Sugiyama

交流戦に強い丸佳浩と、今季大注目の佐々木朗希。巨人vsロッテで実現なるか

セ・リーグ打率5傑 ※規定打席(279)以上
宮崎敏郎(デ)87試320打108安18本59点0盗 率.338
丸佳浩(広→巨)82試304打95安12本45点7盗 率.313
糸井嘉男(オ→神)79試258打76安6本39点21盗 率.295
大島洋平(中)90試357打102安2本21点18盗 率.286
鈴木誠也(広)77試289打82安17本51点9盗 率.284

パ・リーグ
秋山翔吾(西)72試299打103安12本51点7盗 率.344
角中勝也(ロ)72試254打87安3本41点3盗 率.343
鈴木大地(ロ→楽)90試344打117安12本53点4盗 率.340
荻野貴司(ロ)68試260打86安5本19点12盗 率.331
西川遥輝(日→楽)85試321打96安4本32点25盗 率.299

 今はアメリカで奮闘している鈴木誠也、秋山翔吾の名前がある。

 セでは戦線離脱して5月15日に再度登録されたDeNAの宮崎、巨人の丸、さらに40歳の超ベテラン阪神の糸井が実績を残している。中日の大島は死球で戦線離脱していたが5月20日に一軍復帰した。

 パではロッテの角中勝也は、開幕から出遅れていたものの5月22日に復帰。得意な交流戦で活躍しそうだ。荻野貴司も5月27日の阪神戦から復帰の予定とのこと。楽天・西川の成績はすべて日本ハム時代のものだが、このところ勢いが止まっている楽天には心強いデータだ。

 過去5シーズン、交流戦での最多本塁打はヤクルト山田哲人の27本、続いてソフトバンク松田宣浩の21本、打点はロッテ、レアードの70打点、続いてヤクルト山田の66打点である。

 盗塁は楽天・西川の25盗塁、続いて西武・金子侑司の22盗塁、セでは阪神・糸井の21盗塁。交流戦はどちらかと言えば「ベテラン打者」が力を発揮していると言えそうだ。

交流戦に強い“意外なピッチャー”とは

 続いては投手である。以下、セ・リーグ防御率5傑。規定投球回数は90になるが、両リーグで3人しかいないので70回以上とした。リーグ間で移籍した選手は登板数の多い方のチームで割り振った。

セ・リーグ
山口俊(デ→巨)10試6勝3敗73.1回76振 率2.09
メッセンジャー(神)13試5勝4敗89.2回83振 率2.81
西勇輝(オ→神)16試2勝5敗103.5回75振 率2.92
小川泰弘(ヤ)12試5勝2敗77.2回59振 率3.13
田口麗斗(巨→ヤ)14試4勝5敗78.2回63振 率3.43

 意外なことに、現在はファームにいる巨人の山口が好成績を残している。2位は引退したメッセンジャーだった。なお阪神の西はオリックス時代、ヤクルト田口は巨人時代の成績を含めたもの。通算勝利数でセは阪神・秋山拓巳が7勝を挙げている。

パ・リーグ
則本昂大(楽)12試6勝6敗89.1回107振 率2.72
石川歩(ロ)11試8勝3敗70.9回49振 率2.80
岸孝之(西→楽)12試5勝5敗82回95振 率2.85
松葉貴大(オ→中)17試4勝5敗73.2回55振 率3.67
涌井秀章(ロ→楽)15試3勝7敗93.2回63振 率4.42

 楽天の則本は最多の107三振を奪い、ロッテの石川は最多の8勝を挙げている。

【次ページ】 佐々木朗希のプロ初勝利は昨季の交流戦だった

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佐々木朗希
宮崎敏郎
丸佳浩
福岡ソフトバンクホークス
山田哲人
松田宣浩
ブランドン・レアード
糸井嘉男
山口俊
則本昂大
石川歩
松井裕樹
山崎康晃
宮西尚生

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