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【秋華賞】ソダシにとって直線短い“阪神内回り”は絶好!須貝師「もっと“つよかわ”に」…名オーナー同士の“牝系対決”にも注目
posted2021/10/16 17:02
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Photostud
仁川の決戦を制するのは真っ白な桜花賞馬か、漆黒のオークス馬か。それとも夏の上がり馬なのか。
牝馬三冠競走を締めくくる第26回秋華賞(10月17日、阪神芝内回り2000m、3歳牝馬GI)が、まもなくスタートする。
ソダシは札幌記念で古馬強豪を先行して“ねじ伏せた”
26回目にして初めて阪神コースで行われる今年の秋華賞の不動の主役は、前走の札幌記念で古馬の強豪を一蹴した白毛のソダシ(父クロフネ、栗東・須貝尚介厩舎)である。
昨年7月の函館新馬戦から、札幌2歳ステークス、アルテミスステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、そして桜花賞と無傷の5連勝。つづくオークスこそ距離が長すぎて8着に敗れたが、既述のように、前走の札幌記念で、ラヴズオンリーユー、ペルシアンナイト、ブラストワンピースといった古馬のGI馬を撃破した。定量の52kgと斤量に恵まれていたとはいえ、先行してねじ伏せる圧巻のレースで、2000mでも変わらぬ強さを発揮できることを証明してみせた。
真っ白な外見に目が行って忘れがちになるが、競り合うと抜かせない勝負根性があるし、桜花賞をコースレコードで制したように極限のスピード勝負でも強い。
13日の水曜日に栗東坂路で行われた追い切りは4ハロン55秒0-12秒2。1週前に50秒2という自己ベストを馬なりで叩き出しているので、息を整える程度のものになった。
「『つよかわアイドル』と言われていますが、もっと『つよかわ』になってほしい」と須貝調教師は目を細める。