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ソダシに勝利したアカイトリノムスメと「国枝血統」の偉業とは? アパパネ、アーモンドアイで蓄えた“名牝のコツ”と黄金ローテ
posted2021/10/18 11:53
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Photostud
好メンバーが揃った牝馬三冠最終戦を制したのは、父がGI7勝、母がGI 5勝という超良血牝馬だった。
第26回秋華賞(10月17日、阪神芝内回り2000m、3歳牝馬GI)で、戸崎圭太が騎乗した4番人気のアカイトリノムスメ(父ディープインパクト、美浦・国枝栄厩舎)が好位から抜け出して優勝。2010年に三冠牝馬となったアパパネとの、史上初の母仔制覇を果たした。
ラスト200mで伸びたアカイトリノムスメ
序盤からハナを切っていたエイシンヒテンが先頭のまま、最後の直線に入った。
1番人気の「純白のアイドル」ソダシが、外からエイシンヒテンをかわしにかかる。しかし、完全には並びかけることができない。
ラスト200m地点で、伸びあぐねるソダシの外からアカイトリノムスメが迫ってきた。内からはアンドヴァラナウトも伸びてくる。これら2頭が並ぶ間もなくソダシをかわし、馬体を離して叩き合う。さらに外からファインルージュが凄まじい脚で追い込んでくる。
アカイトリノムスメが、ファインルージュの猛追を半馬身差で退け、先頭でゴールを駆け抜けた。
勝ちタイムは2分1秒2。通算4勝目が、嬉しいGI初勝利となった。