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【秋華賞】ソダシにとって直線短い“阪神内回り”は絶好!須貝師「もっと“つよかわ”に」…名オーナー同士の“牝系対決”にも注目
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/10/16 17:02
札幌記念で古馬強豪たちを下し、地力の高さを見せつけたソダシ。秋華賞では、再びオークス馬ユーバーレーベンらと激突する
岡田繁幸氏は、ユーバーレーベンがオークスを勝つ2カ月ほど前に世を去った。サラブレッドクラブラフィアンの所有馬として、また、これも自身が創設したビッグレッドファームの生産馬としても初めてとなったクラシック制覇を見届けることはできなかったが、この秋華賞での牝系対決を、天国から楽しみに見守っていることだろう。
秋華賞の本命は…?
もう1頭の「金子血統」として忘れてはならないアカイトリノムスメ(父ディープインパクト、美浦・国枝栄厩舎)による母仔制覇も考えられるし、東西のトライアルを制したファインルージュ(父キズナ、美浦・岩戸孝樹厩舎)、アンドヴァラナウト(父キングカメハメハ、栗東・池添学厩舎)も強い。
◎ソダシ
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○アンドヴァラナウト
▲ユーバーレーベン
ソダシは阪神芝外回りで2勝しているように、坂は問題なく、直線の短い内回りだと、より競馬がしやすくなるだろう。内目の4番枠は先行馬にとっていい枠だが、すぐ外の5番に、逃げると思われるエイシンヒテンがいるのがやや気になる。それでも、序盤から競り合うような形にさえならなければ、地力の違いで勝ち切ることができるはずだ。
アンドヴァラナウトは、6戦3勝2着3回という安定した戦績もさることながら、3代母ダイナカール、2代母エアグルーヴとつらなる牝系の底力が、この「牝系対決」で煌きを見せるかもしれない。
ユーバーレーベンは、力を出せる状態に仕上がっているようだが、やはり、使いながらよくなるタイプだと思われるので、今回は単穴にとどめた。