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《甲子園》大会No.1右腕・風間球打(ノースアジア大明桜)がただの“本格派”ではない理由…勝負パターンが逆? 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph bySankei Shimbun

posted2021/08/06 06:00

《甲子園》大会No.1右腕・風間球打(ノースアジア大明桜)がただの“本格派”ではない理由…勝負パターンが逆?<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

巧みな変化球を駆使しながら、150キロを超えるストレートで相手を仕留めるノースアジア大明桜高3年・風間球打(写真は準決勝の投球練習)

 春のセンバツ大会で注目を集めた達、小園、伊藤樹(仙台育英)、花田侑樹(広島新庄)、大川慈英(常総学院)、畔柳亨丞(中京大中京)ら同世代の好投手たちと比べてみても、スピード・変化球の精度・コントロール・スタミナ、どの分野を見ても、現在の風間のほうが上回っている。まだまだ成長するだろう達や小園との投げ合いは、次のステージの楽しみにしたいと思う。

 投球フォームにも悪いクセがなく、まとまっている中でも躍動感があり、華がある。見ていて楽しいピッチャーなのだ。こういう逸材が菊池雄星(花巻東/現マリナーズ)、大谷翔平(花巻東/現エンゼルス)、松本裕樹(盛岡大付/ソフトバンク)、吉田輝星(金足農/日本ハム)、佐々木朗希(大船渡/ロッテ)たちと同じ東北の高校から輩出されているのである。

 高校野球の勢力図に――というより監督、コーチの指導力に変化が起きているような気がする。

 とりあえず、この夏はテレビの前で風間のピッチングに目を凝らしていただきたい。

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