酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
増田大輝&和田康士朗の盗塁進化歴。
週刊セパ好成績&珍記録まとめ。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2020/08/11 11:50
投手起用で話題になった巨人の増田大輝だが、彼がプロで生きるための武器はやはり「足」である。
和田はまさに“長足の進歩”。
<和田康士朗>
2018年 二軍
6盗塁7盗塁死 成功率.462
2019年 二軍
23盗塁8盗塁死 成功率.742
2020年 一軍
7盗塁1盗塁死 成功率.875
こちらは185cmの大型で、独立リーグ富山時代は中軸を打っていたが、ロッテ入団後は足を磨いた。1年目は刺される方が多かったが、昨年、文字通り「長足の進歩」をした。
筆者は先週の公式戦で見たが、彼の走塁は全く躊躇がない。すっと走り出すと大きなストライドで二塁に飛び込んでいく。実に軽やかだ。そしてこの週も4、6日にそれぞれ盗塁を決めている。
昨年にはやはり育成上がりのソフトバンク周東佑京が足のスペシャリストとして注目されると、プレミア12の侍ジャパンにも選ばれ、抜群の走塁センスで優勝に貢献した。
リスクが高いとされる盗塁だが、「成功すれば文句を言われる筋合いはない」のだ。非エリートからのし上がる韋駄天たちを、今後も応援したい。
オリックス、17安打で3得点……。
<8月3日から8月9日までの1週間の成績>
【パ・リーグ】
○チーム成績
1 日本ハム6試合5勝1敗0分 率.833
打率.286 防率3.67
2 ロッテ6試合4勝1敗1分 率.800
打率.292 防率2.17
3 楽天6試合4勝2敗0分 率.667
打率.255 防率3.00
4 ソフトバンク6試合2勝4敗0分 率.333
打率.209 防率3.96
5 オリックス6試合1勝4敗1分 率.200
打率.264 防率5.73
6 西武6試合1勝5敗0分 率.167
打率.236 防率5.14
日本ハムが西武に、ロッテがオリックスに大きく勝ち越している。打撃成績を見てみると日本ハムは近藤、大田ら打線が好調だった。対照的に西武は自慢の打線が湿っている。オリックスは8月7日には17安打で3得点と非効率な攻撃が目立った。ソフトバンクは柳田悠岐以外の打者の不振が深刻だ。