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<生涯一ストライカーの回想>
中山雅史「今も追い続ける“幻のゴール”」

posted2020/04/17 08:00

 
<生涯一ストライカーの回想>中山雅史「今も追い続ける“幻のゴール”」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

text by

北條聡

北條聡Satoshi Hojo

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Takuya Sugiyama

Jリーグで157、代表で21ものゴールを積み上げても、なぜか忘れられないのはわずかの差で決めきれなかった1本だ。22年前の6月、快晴のナントのピッチで当時30歳のがむしゃらなストライカーに中田英寿から最高のパスが届いた――。

 生涯最高のゴールは、ない。

 日本サッカー界を代表するストライカーだった中山雅史に—――である。

 いったい、どういうわけか。

「あれが決まっていたら生涯最高のゴールと言えたんですけどね。それが言えないから、ずっと追い求めることになったんですよ。現在に至るまで」

 御年52歳。いまも現役だ。

 一度はスパイクを脱いだが、2015年9月に現役復帰を表明。アスルクラロ沼津(J3)に在籍しながら、若者たちと一緒にボールを追いかけている。

 それこそ、あの日、あの時、あの場所で決め損ねた「幻のゴール」を追い求めるかのように。

 中山は、記録の人だ。

 何しろ、ギネス記録を2つもつくった。1つはハットトリック(1試合3得点)の連続試合記録(1998年のJ1リーグで4戦連続)で、もう1つは国際試合におけるハットトリックの最短記録(3分15秒・2000年の日本対ブルネイ戦)だ。

 前者の記録は2016年11月にステファン・ルチヤニッチに抜かれたものの、後者の記録は現在もなお破られていない。もっとも、本人に言わせればこうだ。

 「キックオフから3分で3点取れたのに、それで打ち止め。ブルネイが点を取られたあと、速やかに試合を再開してくれたからこそ成立した記録ですよ」

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