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1000号記念、Number編集長座談会(中)
長嶋茂雄、サッカー黄金期、名言集。
posted2020/03/28 11:50
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Sports Graphic Number
Number1000号発売を記念した編集長経験者による座談会。第2回は「ミスタープロ野球」やサッカー日本代表など、それぞれ最も印象に残っている特集について制作秘話も含めて語っています。
<出席者>
松尾秀助 自らの発案によりNumberが創刊され、1980年代に第2代編集長を務めた。
井上進一郎 1990年代に第7代編集長としてサッカー日本代表W杯初出場などを報じた。
河野一郎 第10代編集長。学生時代から愛読し2000年代にWBC優勝号などを手掛けた。
<出席者>
松尾秀助 自らの発案によりNumberが創刊され、1980年代に第2代編集長を務めた。
井上進一郎 1990年代に第7代編集長としてサッカー日本代表W杯初出場などを報じた。
河野一郎 第10代編集長。学生時代から愛読し2000年代にWBC優勝号などを手掛けた。
松尾「Numberを創刊して、実は9号目まではどうやって作ればいいか手探りでやるような状況でした。それが10号で巨人の長嶋茂雄監督に特化した号を作ったら、爆発的に売れた。
これがNumberにとっての大きな突破口でした。金鉱であちこち掘っていたら、ボコッと金脈にぶち当たった感じでした。
当時、巨人は背番号90の長嶋監督が率いていて、不振に喘いでいた。
『ダメ監督』とか『長嶋辞めろ』とか言われていた。それで初代編集長の岡崎満義さんが『背番号3の長嶋は光り輝いていた。我々の青春のシンボルだった。もう1回背番号3の長嶋を輝かせよう』と言って選手時代の長嶋さんを特集することを決めました。いわゆる『振り返りもの』です」
背番号3時代の長嶋さんの輝きを再び見たい。
松尾「表紙に使った空振りしてヘルメットをすっ飛ばしている写真はサンケイスポーツに探しに行って見つけたものです。長嶋さんの写真は膨大にあるわけですが、ネガをプリントしているものを見ているうちに、ピンと来たんですね。
それが爆発的に売れたというのは、やっぱり背番号3時代の長嶋さんの輝きを再び見たいというファンの心の琴線に触れたんだと思います。
Numberはカバー(表紙)ストーリーとカバーに使う写真がとても大事で、それに基づいて大特集を組むという、今に続くスタイルがこの号で出来ました」