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センバツ当確の隠れた逸材投手3人。
大学経由でのドラフト上位タイプ?

posted2020/01/22 11:30

 
センバツ当確の隠れた逸材投手3人。大学経由でのドラフト上位タイプ?<Number Web> photograph by Kyodo News

明治神宮大会で目を引いた白樺学園の片山楽生投手。早熟な才能が増える中で、じっくり伸びる確信を与える選手は貴重だ。

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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 この春のセンバツ出場校の発表が、今週金曜日、24日に迫った。

 お正月が明けたばっかりだと思ったら、プロ球界が新人合同トレーニングで始動して、もうなかば過ぎ。2月1日からのスプリングキャンプを挟んで、あっという間に「センバツ」がやって来る。

 毎年そんな実感の、あわただしい毎日が始まる。

 今年のセンバツ高校野球も面白そうだ。

 誰が飛び出してくるかわからない面白さが、「センバツ」の見所だと思っている。今年は特に、その色合いが濃い。

 たとえば昨年なら、星稜に奥川恭伸(現・ヤクルト)がいて、東邦に石川昂弥(現・中日)がいて横浜に及川雅貴(現・阪神)がいて……と、何人かはアテにできる選手がいたものだが、今年はそうした存在が、中京大中京・高橋宏斗なのか、明石商・中森俊介なのか判然としない。

 それだけに、いったいどんな新顔が春のグラウンドに飛び出してくるのか。 未知の魅力に胸が躍る。  

「プロ注目」の次の「大学注目」。

「プロ注目」と評される選手については、すでにいろいろな場所で名前が挙げられており、後追いでなぞるよりも、視点の角度をややずらしてみたい。

 私が大学野球の監督だったら、こんな選手と一緒に野球をしてみたい……そんな“ときめき”を感じさせてくれる選手。

 そうした視点で、センバツ選手たちに迫ってみたい。

 出場校決定前の今回は、まず「当確」と思われる昨秋の各地区優勝校の中から、そんな逸材を探していこう。

【次ページ】 白樺学園の片山楽生は絶対に伸びる。

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