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ポジション別MVP獲得数で分かる、
坂本勇人&森友哉の歴史的価値とは。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2019/11/29 11:50

ポジション別MVP獲得数で分かる、坂本勇人&森友哉の歴史的価値とは。<Number Web> photograph by Kyodo News

万能ショート・坂本勇人と打てる捕手・森友哉。2人のMVP獲得には多くの野球ファンも納得だろう。

投手は59回、では捕手は何回?

<投手 59回>
先発投手 53回
クローザー 5回
セットアッパー 1回

 野球史で先発と救援の分業が進んだのは1970年代からだから、先発が圧倒的に多いのは仕方がないところだ。2011年に中日の浅尾拓也がセットアッパーで初めてMVPに選ばれたときは、時代は変わったと思ったものだ。

<捕手 13回>
 人数では今回の森友哉で8人目。野村克也が5回、古田敦也が2回受賞している。

 捕手の場合、打撃だけでなく投手のリードや守備面を総合評価される場合が多い。つまり打撃タイトルに縁がなくても選ばれることがあるポジションだ。とはいえ森は首位打者を獲得してのMVPとなったので、打撃面も評価されているのだろう。

一、二、三塁でMVPを受賞した選手が。

<一塁手 23回>
 王貞治が9回、川上哲治が3回、松中信彦が2回受賞している。打者においてMVPはなんといっても打撃での貢献度が重視される。一塁手の選出が多いのは「打撃重視」のポジションだから、という側面があるのは間違いなさそうだ。

<二塁手 5回>
 二塁手で受賞したのは、苅田久徳(セネタース)、山本一人(南海)、岡本伊三美(南海)、落合博満(ロッテ)、山田哲人(ヤクルト)の5人だけ。守備力重視のポジションであるぶん、落合や山田は注目に値する。

<三塁手 14回>
 長嶋茂雄が5回受賞している。内野では一塁手に次いで守備の負担が軽いとされ、こちらも打撃が重視されるポジションだ。なお、山本一人(鶴岡一人)は、3回MVPを受賞しているが一塁、二塁、三塁で1回ずつ受賞。落合も二塁と三塁で受賞している。

【次ページ】 ショートのMVPはなんと3人だけ。

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