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「テリフィック12」がバスケ版ACLに?
Bリーグ強化の道は海外大会にあり。 

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小永吉陽子

小永吉陽子Yoko Konagayoshi

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posted2019/09/29 19:00

「テリフィック12」がバスケ版ACLに?Bリーグ強化の道は海外大会にあり。<Number Web> photograph by EASL

日本から出場した4チーム中、唯一1勝をあげた千葉ジェッツ。ワールドカップを負傷欠場した富樫勇樹も復帰しチームを牽引した。

課題だった集客にもテコ入れが。

 さらに、今大会は過去2年よりもさらに改善し、いちばんの課題だった集客についてもテコ入れを図った。

 昨年まではカジノホテルが集結しているきらびやかなコタイ地区の、アリーナとホテルが一体となった施設で開催したが、仕事帰りのマカオ市民が観戦するためには商業施設や住宅が集まった旧市街のほうが好都合。今回、開催場所を旧市街に移したところ、約2000人のキャパシティのアリーナを最終日や人気カード時にはほぼ満席で埋められるようになった。

 とくに、マカオにはフィリピン人の労働者も多く、人気チームのサンミゲルビアメンの応援には熱狂的なファンが集まった。もともと、試合の動画配信では中国を中心に好感触を得ていたが、アリーナでの観戦者が激増したことはマカオ政府には好アピールになった。
 今大会を視察に来ていたBリーグの常務理事・事務局長である葦原一正は東アジアスーパーリーグの参戦について「検討中」だと話す。

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「今回はこれまでより進んだ意見交換をするためにマカオに来ました。東アジアスーパーリーグ参戦にあたっては試合スケジュールなどの課題はありますが、日本のバスケがレベルアップするためには、グローバルな視点で動かなければならないので検討中です」

国内だけでもがいても始まらない。

 今回、日本から参戦した千葉ジェッツ、宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングス、新潟アルビレックスBBの4チームはすべて予選ラウンドで敗退した。アーリーカップから中1日で移動しての試合がハードスケジュールだったのは理解できよう。負傷者を抱えて全員が揃わなかったチームもある。ただ、それは他のチームとて同様で、代表選手の休養や負傷者を抱えていたチームもあった。

 これまでの過去2大会は日本チームが優勝を遂げてきた。そんな中でこのトーナメントの認知が広がり価値が上がってきたのか「他国の取り組む姿勢が変わってきた」というのは現場から多く聞こえてきた感想で、例年よりレベルが高いトーナメントだった。

 そんな中でワールドカップと同様に「フィジカルの強い相手にどう身体をぶつけながらフィニッシュするか」(宇都宮ブレックス・遠藤祐亮)という課題が出てきている。

 日本のバスケがレベルアップするには、国内だけでもがいても始まらない。競い合うアジア全体でレベルを上げていくことが急務だ。ワールドカップや今回のテリフィック12の結果を見ても、Bリーグは本格的にアジア戦略から行動を起こすときが来たのではないだろうか。

 アジア版バスケ・ユーロリーグ構想の実現を願ってやまない。
 

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