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球場に自衛隊を呼ぶことはできるか。
メジャーと軍隊の関係から考える。

posted2019/09/23 19:00

 
球場に自衛隊を呼ぶことはできるか。メジャーと軍隊の関係から考える。<Number Web> photograph by Getty Images

アメリカにおいて、軍隊に敬意を払うのは共和党・民主党問わず絶対の文化的前提なのである。

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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 日本人は、もしも自衛隊がプロ野球の本拠地に招待されたら、歓迎できるだろうか。日本のプロ野球は、台風の被災地で支援活動を行っている自衛隊の人々をいつか、野球場に招待できるだろうか――。

 9月11日、サンディエゴでのカブス戦の試合前、地元のアメリカ海軍将校による『星条旗よ、永遠なれ』の独唱が行われ、外野の芝の上に鮮やかな色のアメリカ国旗が広げられた瞬間、そんなことが心に浮かんだ。

 9月11日とはつまり、2001年の同月同日にニューヨークの世界貿易センタービルやペンタゴン(国防総省)に旅客機が突っ込んだ「同時多発テロ」が起きた日である(もう1機は乗客の勇気ある決断と犠牲のお陰でテロを阻止して、ペンシルバニア州の農地に墜落した)。

 その直後からメジャーリーグでは毎年、9月11日になるとホームゲームが行われる15本拠地で、軍関係者を「Recognition=認識」するセレモニーが行われるようになった。

9.11はアメリカでも風化しているが。

「世界貿易センタービルが崩壊した前後に生まれた子どもたちが、今では大学生になってるのです。あの悲惨な出来事も次第に忘れ去られる運命にあります」

 今年の9月11日、朝のローカル・ニュースがそう伝えていた。各種メディアの取り上げ方を見ても明らかなように、18年前の「あの日」のことは確実に(日本風に言えば)「風化」している。

 ベトナム戦争や中東戦争が過去のものになっているのと同じで、今の子どもたちにとっての「9月11日」もまた、過去の出来事になのだ。

 それでもメジャーリーグ=アメリカのプロ野球は、軍関係者を野球場に招待し続けている。彼らへの「Recognition=認識」を、ファンの間で深め続けている。

【次ページ】 自然災害の支援活動でも軍関係者が招待。

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