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浦和、ACLアウェイで貴重な2-2。
槙野「難しい」、興梠「出来すぎ」。

posted2019/08/28 15:00

 
浦和、ACLアウェイで貴重な2-2。槙野「難しい」、興梠「出来すぎ」。<Number Web> photograph by AFLO

興梠慎三の2点目は、大きな大きなアウェイゴールでもあった。ホームでの第2戦、声援を力にすることができるか。

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寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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AFLO

 ACLノックアウトステージ。ホーム・アンド・アウェイでの2試合を戦い、勝利試合の多いチームが勝ち上がる。勝利試合数が並んだ場合は次の順で勝ちあがりが決まる。

(1)2試合の得失点差
(2)2試合におけるアウェイゴール数
(3)第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦(延長戦ではアウェイゴールルールは適用されない)
(4)PK方式

 2017年に優勝した浦和レッズは、すべてアウェイで戦った第1戦は2分2敗と苦戦しながらも、ホームでの第2戦で逆転している。

 いっぽう2018年に優勝した鹿島アントラーズは第1戦のホームすべてで勝利し、アウェイでの第2戦は、1勝2分1敗という成績だった。

 ちなみに2017年の鹿島はラウンド16で、広州恒大相手に初戦をアウェイで0-1と落とし、第2戦はホームで2-1と勝利したものの、アウェイゴール数の差で敗退している。

「第1戦を前半、第2戦を後半とした180分のゲームと考えなければならない」

 ACLの決勝トーナメントを戦うチームの指揮官や選手はそう話すことが多いが、単純にゴールと失点数だけで勝敗が決まらない難しさがこのステージにはある。アウェイゴールルールだ。

 得失点差で並んだ場合、アウェイゴールの多いほうが勝ち上がる。そこを意識したとき、試合運びにおいての考え方は変わってくる。

アウェイでこそ攻める必要性。

 通常のリーグ戦では、ホームでもアウェイでもゴールや失点の価値は変わらない。だからこそ、不利とされるアウェイでは手堅く戦い、ホームではアドバンテージを生かして積極的に戦うというセオリーがある。

 しかしACLではアウェイゴールが重要であることを考えると、逆にホームでは守備的に、アウェイではより多くの得点を奪いに出るほうが得策ではないか。

 もちろん、勝利できればそれに越したことはない。しかし、引き分けで終わるとしても、0-0よりも2-2のほうがいい。なんだったら、たとえ3-4で敗れても、3つのアウェイゴールというアドバンテージは小さくはないのではないか?

 終了間際に失点をすることが少なくない今シーズンの浦和や鹿島。ともに第1戦をアウェイで戦う2019シーズンACL準々決勝を前にそんなイメージを抱いていた。ホームでの失点は、重くのしかかるのだから。

【次ページ】 槙野の先制、興梠の2点目。

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