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<特別対談>
松島幸太朗&四宮洋平「経験者が語る南アラグビーライフ」
text by

熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph byRyo Saito
posted2016/02/24 00:00

(左から)松島幸太朗、四宮洋平。
かたや「助っ人外国人」として、かたや「アカデミーの若手」として、南アフリカ共和国で逆境を乗り越えてきた。先駆者2人が明かす、海外でのサバイバル術とは。
今季からスーパーラグビーに参戦する日本チーム「サンウルブズ」は、南アフリカグループに組み込まれることとなった。南アといえば、昨秋のW杯イングランド大会で日本代表が劇的勝利を飾った相手。しかし、かの国のラグビー事情についてはあまり知られていないのが実情だ。
そこで、南アのクラブチームでプレー経験のある「師弟コンビ」にご登場いただこう。四宮洋平は元日本代表バックスで、2001年のニュージーランド挑戦を皮切りに南ア、イタリア、フランスと各国を渡り歩いた国際派。そして、その四宮が才能を見込んで海外挑戦を勧めたのが、桐蔭学園高校の14歳後輩である松島幸太朗だ。
四宮 久しぶり。年末年始はよくテレビに出てるのを見たよ。忙しいでしょ。
松島 最近は取材も落ち着いてきました。テレビに出るのも、いろんな競技の人を間近で見られて楽しかったですよ。
四宮 しかし、W杯ではよく勝ってくれたよ。南ア代表の監督(ハイネケ・メイヤーHC)は僕が'06年にブルズで出番をもらえず苦しんでいたときの監督だからね。後半に松島が抜け出してトライに繋がったときは、「どうだ、日本人の力を見たか!」って思ったよ(笑)。
松島 やっぱり僕の場合は高校を卒業してすぐ南アに行って、経験を積めたことが生きたと思います。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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