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『世界最高のスリープコーチが教える 究極の睡眠術』C・ロナ、ベッカムも指導した睡眠コーチが教える極意。 

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鳥集徹

鳥集徹Toru Toridamari

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posted2018/04/22 16:00

『世界最高のスリープコーチが教える 究極の睡眠術』C・ロナ、ベッカムも指導した睡眠コーチが教える極意。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『世界最高のスリープコーチが教える 究極の睡眠術』ニック・リトルヘイルズ著 鹿田昌美訳 ダイヤモンド社 1500円+税

 深夜2時、3時頃に眼が覚めてトイレに行った後、かならず手に取るのがスマホだ。時間を確認するだけでなく、ついメールチェックをしてしまう。

 しかし、本書によるとこれは最悪の習慣の一つということになる。なぜなら、スマホから発せられる人工光やメールを読んだことによるストレスが、脳を覚醒させてしまうからだ。道理で、そのまま眠れずに朝を迎えることが増えた。適切な睡眠を得るためにも、寝室からテクノロジーを遠ざけ、メール中毒にならないことが肝心だと著者は強調する。

 統計的に見ると世界的に睡眠時間が短くなる傾向があり、日本でも不眠に悩む人が増えている。スマホの普及がその一因になっているのは否めないだろう。それもあってか、このところ出版界では睡眠本がちょっとしたブームとなっているが、それらの中でも本書の最大の特徴は、睡眠を「フィジカルとメンタルの回復プロセス」ととらえていることだろう。著者はC・ロナウド、ベッカムといった世界トップレベルのサッカー選手やツール・ド・フランスの英国チームなど名だたるアスリートの睡眠管理に携わった経歴を持つ。したがって、本書に書かれている睡眠術は主に、スポーツのパフォーマンス向上を前提としている。

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