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PayPay狂騒曲とインバウンド。
スポーツ界にも電子決済の波を!

posted2018/12/24 10:00

 
PayPay狂騒曲とインバウンド。スポーツ界にも電子決済の波を!<Number Web> photograph by AFLO

100億円キャンペーンによって一気に知名度の上がったPayPay。電子決済の覇権争いは過熱していきそうだ。

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池田純

池田純Jun Ikeda

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 最近話題の電子決済サービス、PayPay。みなさんは使ってみましたか?

「買い物額の20%を還元」「還元の上限は100億円」と大々的に謳ってはじめたキャンペーンは、わずか10日間で上限に到達してしまいました。つまり10日間で約500億円が動いたことになるわけです。

 私は先月、中国・深センに行ったときに大きな衝撃を受けました。今となっては「中国のシリコンバレー」とも呼ばれるこの土地ですが、数年前まではクレジットカードも使えず、受け入れられるのは現金のみ。それが今は、最新のIT社会インフラが国家単位で一気に埋め込まれ、アリババのアリペイや、テンセントの微信支付(WeChat Pay:ウィーチャットペイ)などの電子決済もほぼすべて、まさにあちこちで使えるようになっていたのです。

 現金を使っている人はほとんどいません。日本のようにクレジットカードやSuicaなどの電子マネーでの支払いというステップを飛び越えて、スマホで電子決済が当たり前の時代になっていました。

電子マネーから電子決済へ。

 遅ればせながら日本でもこの時代が始まりつつあります。PayPayのみならず、LINE Pay、楽天Payなど様々なサービスが出てき始め、これからも群雄割拠していくでしょう。それらが淘汰されて何が残るかはわかりませんが、この流れはどんどん加速していくはずです。

 私としても、この電子決済の波が押し寄せてくるのは必然で、もっと自発的に各業界が導入して、今後を考えはじめていくべきなのではないか、と思っています。

 電子マネー対応はすでにかなり広まっています。クレカや電子マネーなどに合わせた社会インフラが様々に進んできたため、電子決済に移行するスイッチングコストもかなりかかるでしょう。

 電子決済業者ももちろんそれはわかっていて、機器の導入コストを一部負担するなどして、導入を加速させようとしています。一部では年内の導入が追いつかないほど、その流れは加速しているとも聞きました。私は導入コストがあったとしても、大小様々な形態の小売店などではすぐに取り入れるべきだと思っています。

【次ページ】 電子決済で客単価が跳ね上がった例も。

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