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若手主体ドルトムント、首位快走。
香川真司のトップ下での序列は? 

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島崎英純

島崎英純Hidezumi Shimazaki

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photograph byGetty Images

posted2018/11/02 10:30

若手主体ドルトムント、首位快走。香川真司のトップ下での序列は?<Number Web> photograph by Getty Images

20代前半のアタッカーたちが好調のドルトムント。香川真司は経験値を生かしてこの一角に入り込めるか。

中盤3枚に不足した創造性。

 この形の肝は中盤で逆三角形のポジションを取るアンカーと2インサイドハーフであることは言うまでもありません。ファブレ監督はアンカーに新戦力のアクセル・ビツェルを、インサイドハーフに同じく新戦力のトーマス・デラネイと、指揮官がボルシアMG時代に才能を見出したマハムート・ダフートを抜擢しました。

 3人はいずれも運動量が豊富で局面強度が高いファイタータイプだと個人的には思っています。つまり、中盤でのタイトディフェンスと高速トランジションで前線の3トップへ良い形でボールを供給して、フィニッシュを目指す意図を感じ取りました。

 ただしこの中盤には正直、創造性が欠如しているだけでなく、前線の個性も発揮されないことが多く、試合結果とは裏腹に先行きが不安な状況を生み出していたのです。

 当時の報道では、「ファブレ監督はスタイルに固執するタイプの指揮官で、システムや選手起用に関しても安易に方針を改めないのでは」と指摘されていました。そうした流れから、トップ下、もしくは1.5列目のシャドーストライカー的役割で能力を発揮できる、ゲッツェや香川の境遇が不安視されていたのです。

4-2-3-1採用でトップ下が。

 しかし、ファブレ監督は第3節のフランクフルト戦でシステムを4-2-3-1に改めました。注目のトップ下には愛弟子マルコ・ロイスを起用しました。この試合からドルトムントは一貫して4-2-3-1を採用し、第4節のホッフェンハイム戦で引き分けた後は公式戦6連勝を達成しました。

 この間、ファブレ監督はほとんどの試合でトップ下にロイスを置いていますが、ターンオーバー的にゲッツェや香川を試してもいます。その結果、現状ではロイスがファーストチョイスで、続いてゲッツェ、香川といった序列となっているようです。

 香川は10月初旬に足首を負傷して戦列を離れたためアピールの機会は足りませんが、ゲッツェに関してはヘルタ戦で1トップを務め、偽9番的なプレーからアシストを記録するなど新たな役割を与えられそうな様子です。もちろん、本来1トップのパコ・アルカセルが怪我から復帰すれば、どうなるか分かりません。

【次ページ】 柔軟な戦術と若手の抜擢。

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