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子どもをスタジアムに呼ぶために、
もっとオールスターの地方開催を! 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKyodo News

posted2018/07/20 07:00

子どもをスタジアムに呼ぶために、もっとオールスターの地方開催を!<Number Web> photograph by Kyodo News

オールスター第2戦の試合開始前に、選手たちが熊本地震の犠牲者に黙とうを捧げた。

4年に1度地方開催、で足りるのか。

 NPBとすればオールスターゲームは数少ない財源確保の機会となっており、目先のビジネスを考えれば収容人数の少ない地方開催のデメリットは大きい。熊本のリブワーク藤崎台球場も来場者数は13760人だった。

 それでもNPBは地方球場でのオールスター開催にあたり「野球振興を目的に、プロ野球の試合を球場で目にする機会の少ない地域などの人にも興味を持ってもらい、楽しんでもらいたいという理念に基づき」と明記している。

 また、今年度以降も4年に1度、地方球場でオールスターゲームを行うと発表している。だが、過去に決め事が遂行されてこなかった事例があるだけに、正直先行きは不透明だと言わざるを得ない。

 今回、パブリックビューイングの会場で特別解説者としてステージに立っていた、熊本出身の“平成の三冠王”松中信彦氏も地方開催の意義を唱えていた。

「OBになってからは野球教室などのイベントであらゆる地方に足を運ぶことが多いけど、現役選手の生のプレー、迫力や凄さを見てもらうのは試合が一番。生のプロ野球に触れてもらう機会は大切だと思う」

野球人口の減少を止める方法として。

 また、'13年にいわきで行われた球宴では1つの縁が生まれている。MVPを獲得したホークスの内川聖一は、その獲得賞金で「(東日本大震災で)被災した子どもたちのために何かできないか」と言い、オフに野球教室に出向いた。それ以後も毎オフ行っており、彼のライフワークとなっている。

 果たしてオールスターの地方開催は4年に1度でいいのか。野球人口の減少、人気衰退と言われて久しい中、やはりNPBが強力なリーダーシップを発揮していくべき。その中で、毎年でもオールスターを地方開催するくらいの心意気はあってもいい。

 足枷があるのは承知の上だ。ならば、いい加減に、最初からオールスター開催の売上をアテにするその構造自体を本気で再構築するべきではなかろうか。モタモタしている時間はないはずだ。

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#松中信彦

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