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歴史上「最強の大関」は誰なのか。
1位は若貴とも戦ったあの力士。 

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西尾克洋

西尾克洋Katsuhiro Nishio

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photograph byKyodo News

posted2018/07/05 08:00

歴史上「最強の大関」は誰なのか。1位は若貴とも戦ったあの力士。<Number Web> photograph by Kyodo News

30歳での大関昇進となった栃ノ心。絶対強者のいない今ならば、一気に大関を駆け抜ける可能性もある。

最強大関、ついに発表!

 では、この中で最強が誰かと考える。

 より高い次元で傑出度と安定感を誇ってきた力士は誰か。

<優勝回数 12勝以上 10勝以上>
豊山   優勝0回 12勝以上4回 10勝以上15回
貴ノ花  優勝2回 12勝以上4回 10勝以上16回
若島津  優勝2回 12勝以上5回 10勝以上12回
北天佑  優勝1回 12勝以上4回 10勝以上16回
小錦   優勝3回 12勝以上10回 10勝以上18回
貴ノ浪  優勝2回 12勝以上10回 10勝以上18回
千代大海 優勝2回 12勝以上5回 10勝以上27回
魁皇   優勝4回 12勝以上9回 10勝以上25回
栃東   優勝3回 12勝以上5回 10勝以上13回

 傑出度で優秀なのは、12勝以上が10回の小錦と貴ノ浪、そして9回の魁皇だ。安定感では27回の千代大海と、25回の魁皇が目を引く。3位が18回の小錦と貴ノ浪であることを考えると、この点に関しては彼らが抜けている。

 以上を考慮すると私の考える最強大関は魁皇、次点が小錦、貴ノ浪、千代大海である。

 そして新大関である栃ノ心に期待したいのは、安定感よりも傑出度の方ではないかと思う。横綱がいずれも30歳を超え、大関2名も不安定な今、最も充実しているのは栃ノ心と言っても過言ではないだろう。左上手が取れれば、白鵬にも勝てることは夏場所に証明している。

栃ノ心は大関を駆け抜けることができるか。

 栃ノ心の強さは、四つで相撲が取れるところだ。仮に自分の形になれなくても、時間をかけてトライし続けられる強みがある。だからこそ、歴代の大横綱の多くが四つを形としている。

 今の上位の力士の中で、これだけ高いレベルで四つが取れる力士はそう居ない。安定して傑出する可能性があるのが、今の栃ノ心なのである。

 今回は大関として栃ノ心がどれだけやれるかを検証すべく、最強大関というテーマで記事を作成した。だがもしかすると彼は、最強大関という枠に留まずに横綱まで駆け抜けるかもしれない。そういう可能性を示す名古屋場所になることを期待したい。

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