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肘靭帯損傷でDL入りした大谷翔平。
2月から指摘されていた“兆候”とは。 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byKyodo News

posted2018/06/14 11:15

肘靭帯損傷でDL入りした大谷翔平。2月から指摘されていた“兆候”とは。<Number Web> photograph by Kyodo News

トミー・ジョン手術を受けた場合、復帰には1年以上を要するといわれている。

抜け球が多い場合、投手はつい……。

 投球のメカニック上、大谷がいかなる修正を加え、公式戦に臨んだのか、その詳細を説明することは、今の時点ではさほど意味を持たないだろう。ただ、「抜け球」が多い場合、投手心理として、抜けることを避けるために、できるだけボールを長く持ち、いわゆる「指先のかかり」と「押し込み」を意識するようになる。

 フォームとしての見た目には変わらずとも、それらのほんのわずかな動作を繰り返すことで、肘への負担が増すとも見られている。

 2014年、メジャー1年目のヤンキース田中将大も、同じように右肘に損傷が見つかり、戦列を離脱。PRP注射による治療を進め、約2カ月半後に復帰した。その後は、靭帯の手術を要することなく、投げ続けてきた。

 今回の大谷が、復帰までにどの程度の時間を要するかは分かっていない。米国の一部メディアには、トミー・ジョン手術に踏み切る可能性が高いと指摘する声も少なくない。

 いずれにしても、少なくとも今季中は、投手としての登板には慎重にならざるを得ず、打者としても右肘への負担を考慮したうえで出場することになる。

 投球フォームの修正、投手、打者としてのコンディショニング、起用法を含め、「二刀流」は新たな模索を強いられることになりそうだ。

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