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親会社が東芝からDeNAにかわっても。
ブレイブサンダースの強さの“本質”。

posted2018/06/11 10:30

 
親会社が東芝からDeNAにかわっても。ブレイブサンダースの強さの“本質”。<Number Web> photograph by B.LEAGUE

怪我からの復帰から間もないキャプテンの篠山竜青(右)にかわり、アグレッシブなプレーでチームを鼓舞した藤井祐眞(左)。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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 プロである以上は、勝たないといけない。

 だが、全ての試合に勝つチームなど存在しない。だからだろう。負けたときにこそ、チームの本質が浮き彫りになる。プロフェッショナルな負け様というものがプロスポーツの世界には存在する。

 今シーズンのCS(チャンピオンシップ)の準々決勝、川崎ブレイブサンダースは千葉ジェッツと1勝1敗とし、前後半5分ずつのGAME3に進んだが、15-22で敗れ涙を飲んだ。

 しかし彼らは負けてなお、強烈な印象を残した。決して白旗をあげない姿勢と、個人よりもチームを優先するカルチャーがあったからだ。

 GAME3はGAME2と同日同会場で、5分ハーフの変則的なルールで行なわれる。序盤は川崎と千葉ともに一進一退の攻防で同点のまま推移した。しかし川崎は前半残り2分前後から終了までで、千葉に連続8得点を許した。

リードすると勝率が圧倒的な千葉に対して。

 千葉は今シーズンの天皇杯で優勝し、Bリーグでも最終的に準優勝という結果を残した。そんな彼らの勢いに、相手チームが心を折られてしまう場面は多かった。しかし川崎は、千葉ファンの熱気が充満する船橋アリーナで、一時は1点差にまで詰め寄る執念を見せた。

 川崎の猛追はレギュラーシーズンでも何度か見られた場面だ。

 対する千葉のスタイルは明確で、エナジーのあるディフェンスからの速攻。第1Qをリードして終えた試合では37勝1敗と圧倒的な勝率を誇っていた。そんな千葉の喫した1敗は、川崎が勝ち取ったものだった。

 CS準々決勝のあと、北卓也ヘッドコーチ(HC)はこんな言葉を残している。

「悔やまれることは、みなさんの期待に応えることができなかったことです。胸を張れるのは……それは選手が素晴らしいプレーをしてくれたということです」

 きれい事に聞こえなかったのは、それだけの姿勢を川崎が見せたからだ。

【次ページ】 「あきらめない川崎」を象徴した藤井。

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