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NBAファイナルはアッサリと終了。
異次元だったKD、レブロンの握手。
posted2018/06/12 17:30
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Getty Images
NBAファイナルが、アッという間に終わってしまった。
とても、さびしい。
もうちょっと見ていたかった、というのが私の本音だ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズの顔合わせは4年連続で、これまではGS、CLE、GSと勝者が入れ替わっていたが、今年はウォリアーズが“Sweep”、4連勝で幕を下ろしてしまった。
アッという間だったプレーオフをちょっと振り返ってみると……。
レブロンにシンパシーを感じたあの握手。
レブロン・ジェームズには、これまであまりシンパシーを感じたことはなかった。とにかく、アスリートとして「恵まれ過ぎている」というのが私の印象だった。
しかし、今回はじめてシンパシーを感じた瞬間があった。
キャブスが瀬戸際に追いつめられた第4戦、地元でのウォリアーズの優勝はなんとしても阻止したいところだったが、第3Qからウォリアーズがスパート。レブロンの力でもどうにもならない状況になっていた。
そして試合終盤、残り4分3秒の時点でレブロンはベンチに下がることになった。
白旗、降参。
このときのレブロンが、とてもスマートだった。4年にわたって覇権を争ってきたウォリアーズの面々と握手を交わした。淡々とした表情で、敗北を受け入れた潔さがにじみ出ていた。
いい年齢の重ね方をしているな、と思った。負けたスーパースターの姿というのは、なかなか味わい深い。
レブロンは来季どこへ?
シーズンが終わっても主役はレブロンのままだ。レブロンはFAになるので、その行方が注目されているというわけ。キャブスに残留する選択肢もあるが、ラスベガスのオッズメーカーは以下の順番で予想をしている。
1 レイカーズ
2 ロケッツ
3 76ers
4 キャバリアーズ
5 スパーズ
6 ウォリアーズ
7 クリッパーズ
8 ヒート