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親会社が東芝からDeNAにかわっても。
ブレイブサンダースの強さの“本質”。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byB.LEAGUE
posted2018/06/11 10:30
怪我からの復帰から間もないキャプテンの篠山竜青(右)にかわり、アグレッシブなプレーでチームを鼓舞した藤井祐眞(左)。
親会社は替わっても、本質は変わらず。
奇しくもチームの運営母体も、東芝からDeNAへと移ることになる。大きな変化のなかで失われるものがあるのではないか。そんな声もあるが、川崎のカルチャーについて、栗原は胸を張ってこう答える。
「僕が抜けても、(篠山)竜青や辻もこのチームに来てから長い時間が経っているので、大丈夫ですよ(笑)。もちろん何人かの選手は替わりますけど、スタッフも一気に大きく変わるものでもないでしょうし、チームの良さという意味で東芝時代からの良い部分は受け継がれていくんじゃないかなと思っています」
あきらめない姿勢も、チームを優先するカルチャーも、プロバスケットボールというチームスポーツの世界を戦う組織の本質とも言える要素だ。そんな本質をおさえているという事実は、これから先に大きなアドバンテージとなる。
そして変わってはいけない軸があるからこそ、東芝からDeNAへと後ろ盾となる会社が移るのにあわせて、前向きに変化を受け入れていけるのではないだろうか。
本質を抑えたうえでの変化なら、それは進化と呼ぶべきものになるはずだ。