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バルサがセビージャへ逃した“大魚”。
20歳のデニス・スアレスが急成長中。
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![横井伸幸](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/90/img_242966bf21680bb9f13a96d622c83c2926136.jpg)
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byAFLO
posted2014/11/20 10:30
![バルサがセビージャへ逃した“大魚”。20歳のデニス・スアレスが急成長中。<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/8/d/700/img_8d3657cfcc87da5101c04af337a88724301346.jpg)
セビージャの若きキープレイヤー、デニス・スアレス。U-17から各世代の代表にも所属し、2012年のU-19欧州選手権では主力として優勝に貢献した。
買い戻すためには、バルサは4億円以上が必要に……。
セビージャのスポーツディレクター、モンチはそれを次のように説明している。
「期間は2年。セビージャが望めばデニスは2シーズンここでプレイすることになる。その間バルサは待つしかない。また今季終了後と来季終了後、我々は買い取りオプション(600万ユーロ/約8億7300万円)を行使することができる。バルサには900万ユーロ(約13億1000万円)で買い戻す権利があるが、それを行使できるのはセビージャがデニスを買い取った後だ」
つまり、今後余程のことがない限りセビージャは買い取りの権利を行使するだろうから、バルサがデニス・スアレスを再び手元に置くには300万ユーロ(約4億3600万円)の支払いが必要になるということだ。もとはといえば自分たちの選手なのに。
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バルサとしては「1部の試合に継続的に出場させ、成長させるために要したコスト」と考えることもできるが、いずれにせよ、抑えることができた出費ではある。先見の明のなさ、あるいはチームプランニングの失敗が悔やまれる。
その思いは今週末のカンプノウでのデニス・スアレスのプレイ次第でなお強くなるだろう。
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