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「30歳まではサッカーが嫌いだった」
元日本代表・加地亮、新天地での今。
text by
菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byYoshitaka Kikuchi
posted2014/11/13 10:40
今季、MLSチーバスUSAでプレーした加地亮選手。経営難などを理由に、チームは解散となり、現在、加地選手の去就は未定となっている。
「30歳ぐらいまでは、サッカーが嫌いでした」
「Jリーグに入って30歳ぐらいまでは、サッカーが嫌いでしたね。全然面白くないし、本当“仕事”というか、生活をしていくためにサッカーをやるという感覚でした。
それが30歳を過ぎてから、自分にゆとりができてサッカーのことが考えられるようになって面白さがでてきたんです。今も昔もサッカー中心の人生に変わりはないですが、当時はそれに行き詰まっていたというか。それが遊び感覚の中でサッカーができるようになりましたね」
今回の海外移籍は、加地にとってサッカーの楽しさを追求していく延長線上にある到達点だったのだ。
だが、今シーズンMLSの管理下に置かれていたチーバスUSAは公式戦終了後にチーム解体が決定した。
加地を含めた所属選手の処遇は、プレーオフ終了後に行なわれる振り分けドラフトまで宙に浮いた状態だ。それでも加地は、今後もMLSを主戦場にしたいという気持ちが強い。
「今は日本で(プレーすること)は考えていないです。ここで終わるつもりで、ここがなければ違う国でというのは思っています。あと4、5年はやれると自分の中で感じています。今でも体力的には全然問題ないです」
まだまだ加地のサッカー探求の旅は終わりそうもない。