堀内恒夫の名言
若い頃は真っ直ぐを投げて、カーブをひょいっと放っておけば、バットはクルクル回ったもんだ。でも、本当にピッチングの面白みが分かってきたのは、24か25ぐらいから30になるぐらいだった。
堀内恒夫(プロ野球)
巨人のV9時代にエースとして君臨した堀内は、24歳の1972年に26勝を挙げている。成績だけを見れば20代半ばに絶頂期を迎える投手が多いが、投球の醍醐味を知るのはもう少しあとだと堀内は言う。「力だけでもないし、技術だけでもない。その配分が最も高い水準で釣り合ったのが20代の終わり頃だった」。調子が悪くても、大崩れせずに試合を作る知恵が身につく──経験が生きてくるのが20代後半から30代にかけての年齢なのだろう。
Number666号(2006/11/16)
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