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「全英は2番アイアン」は本当なのか?
松山、石川が貫く定説破りの“信念”。 

text by

舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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photograph byJun Hiraoka

posted2014/07/17 11:25

「全英は2番アイアン」は本当なのか?松山、石川が貫く定説破りの“信念”。<Number Web> photograph by Jun Hiraoka

昨年の全英で6位と好成績を残した松山英樹。昨年の活躍もあって英国内では松山の評判が高まっており、パワーランキング(優勝予想)でも上位にランクインしている。

練習ラウンドでドライバーを多用した石川遼。

 フェアウエイが狭く、地面が固く、強風も吹き、ラフもヘビーなロイヤルリバプールでは「2番アイアンのようなロングアイアンが有利」「低い球で攻めるべき」というのが、いわゆる定説。そして、日常を変えてまで定説に従うのは逆効果だと考えているスコットや松山が“定説破り”だとしたら、ロイヤルリバプールへの切符をぎりぎりで手に入れて滑り込んだ石川遼も、やはり“定説破り”の姿勢を見せつつある。

 石川はあえてドライバーを多用しながら練習ラウンドを行ない、そこで大きな手ごたえを得た。

「14ホール中、13ホールでドライバーを打ってみた。無謀すぎると思うのは(そのうちの)3ホールぐらい。それ以外はドライバーで打っていけるホールもある」

「他のことで神経を使うので、ティショットはシンプルに」

 なぜ石川は、あえてドライバーを使おうとしているのか。そこには彼なりのこんなセオリーがある。

「他のことで十分に神経をつかうので、ティショットは、なるべくシンプルに打ちたい」

 石川が言った「シンプル」の意味の中には、ハーフショットやスリークォーターではなく、シンプルにフルスイングで打ちたいという意味もあるのだが、もう1つ、ティショットのクラブをシンプルに選択したいという思いもある。試合で使う神経や集中力には、どうしたって限界がある。そんな限りある貴重な神経は、もっと別の部分に生かしたほうが有益なのではないか?

「だから、ドライバーに自信がある選手は、ドライバーのほうがいいのかなと僕は思う」

 自信があるものを使うほうがいいという石川の考え方は、慣れたものを使うほうがいいというスコットのそれと似通っており、最終的には“全英だから”という特別策を講じない松山とも同じところへ辿り着く。そして、石川はこの姿勢と考え方を今大会のみならず、以前の全英オープンでもすでに実践していた。

【次ページ】 2010年大会でもドライバーで結果を出した石川。

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