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尖閣問題の中国でアジア競技大会!!
打倒・中国でロンドン五輪へ。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2010/10/26 10:30

尖閣問題の中国でアジア競技大会!!打倒・中国でロンドン五輪へ。<Number Web> photograph by KYODO

9月に開催された第65回千葉国民体育大会、女子100m背泳ぎで59秒13の日本新記録を樹立した寺川綾。この記録でメダル候補の圏内に入った

 来月の11月12日から中国の広州でアジア競技大会が行なわれる。

 一般に、アジアの大会というと、オリンピックや世界選手権よりも低く見られがちだが、実は重要な意味を持つ大会である。

「(世界選手権のない今シーズンは)今までならパンパシフィック選手権が主要大会の第1番だったが、今回はアジア大会が最大の目標」

 と、上野広治競泳委員長が語ったように、競泳は今シーズンの最大の目標に掲げてきた。

 そして9月に世界選手権があったばかりの柔道も、ベストといってよいメンバーを送り込む。

 2つの競技を例にあげたが、アジア競技大会を全力で戦いに行くのは、眼前のライバルを破ることが、2年後のロンドン五輪にもつながるという考えからだ。

 アジアで五輪予選が行なわれる球技の場合は、アジアでの戦いがオリンピック出場権獲得に結びついているだけに、もっと切実だ。

 例えば、バスケットボール日本代表は男女とも、ロンドン五輪出場権をかけたアジア予選が来年に控えている。だから、「アジア攻略が世界へつながる」と目標を掲げ、今シーズン、強化にあたってきた。

あらゆる競技で中国が最大のライバル国として立ち塞がる。

 競技によって、ライバルとなる国に違いはあっても、共通する相手となるのが、中国である。

 競泳がアジア競技大会を重視するのも、「女子はすべての種目で中国が上」(上野氏)と言うように、中国に上を行かれていると実感しているためだ。

 柔道も手強い相手がそろう。球技でも、中国は難敵である。

 中国との現在の力関係はどうか、上回ることができるのか。それが今後のアジアでの日本の位置づけ、さらには世界の大会での日本の可能性にもつながることになる。

 シーズンをかけて取り組んできた強化が実るかどうか、今回の大会は、重要な場である。

【次ページ】 ホスト国には選手の安全性を確保する責務があるが……。

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