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第1回 まずは「ウォーキング」からはじめよう。 

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川上康介

川上康介Kosuke Kawakami

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posted2010/11/04 16:45

第1回 まずは「ウォーキング」からはじめよう。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

椅子に座って立ち上がるという行為で重心、体幹を学ぶ。

 ここで『Number Do』本誌にも掲載したウォーキングの理想的なフォームについて、おさらいしておきたい。本誌記事を一部アレンジして引用する。

〈ウォーキングの基本は正しい姿勢。アゴを引き、肩の力を抜いて背筋を伸ばし、肩甲骨を引けばそれだけで骨盤が回旋し、足が動き出す。1キロ13~15分のペースで十分。背中への意識を持ち続けよう。ただし意識しすぎるあまり、カラダが反り返ってしまっては逆効果。上から糸で吊られたような背中を目指そう〉

 金さんは言う。

「いわゆる体幹を使うということです。腹筋と背筋をしっかり動かせるようになれば、驚くほど楽に走れるようになる。この重心の感覚に慣れて、普段の生活のなかでも体幹を使えるようになるのが理想的です」

 リアル「金トレ!」では、椅子に座って立ち上がるという簡単な行為で重心、体幹を学んだ。ヘソの下、いわゆる丹田に身体の重心を意識するだけで身体の真ん中に芯が通ったような感覚が生まれ、歩きやすくなる。ヘソの下に手を当てているとスックと立ち上がれるのに、手をみぞおちに当てるとちょっと押されただけで身体がフラついて立つことができない。

「要は自分の重心をちゃんと意識することができるかどうか。軽く手を当てるだけでも十分なんです。走る前や途中で軽くトントンとヘソの下を叩くだけでも体幹を使うようになる効果がありますよ」

 遊びのような感覚で大切なことを教えてくれる金さん。いよいよ次回からは、走るトレーニングが始まる。今日の教えを忘れないように、毎日ヘソの下をトントンと叩き続けてみよう。

リアル「金トレ!」第1回
――本日の金言――「筋肉に刺激を与え、自分のカラダを目覚めさせよう。
特に重心を意識。それだけで走りが変わる」

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