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石井慧を掌中に中国進出。
猪木の炎は衰えを知らず。
~迫るIGF初代王者決定戦~
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2010/10/19 06:00
9月21日、AKB48のじゃんけん大会に出場、いつ何時誰とでも決めるお約束の「ダーッ!」
IGFを運営するアントニオ猪木の身辺が俄かに賑やかになってきた。
9月25日、東京・JCBホールで行なわれた猪木デビュー50周年記念大会「GENOME13」では、大麻所持で逮捕された元幕内力士・若麒麟、鈴川真一がプロ格闘家として再出発。30kgの減量に成功した鈴川は、元UFC初代ヘビー級王者マーク・コールマンに張り手と掌底の連打を浴びせて、戦意喪失に追い込み、11分58秒のTKO勝ち。“改心”のデビュー戦を飾った。
同じ日、名古屋の日本ガイシホールでは「DREAM16」が開催され、総合格闘家・石井慧がミノワマン相手に3-0の判定勝ちを収めた。“燃える闘魂”の赤いタオルを首に巻き、猪木公認でテーマ曲「イノキボンバイエ」に乗って入場した石井は、国内戦初勝利に舌も滑らか。一夜明けた会見ではK-1参戦を表明したばかりか、柔道界とIGFの大先輩・小川直也との対戦をぶち上げた。「オファーが来ているし、タッグマッチでもいい。パートナーはミノワマン選手にお願いしたい」と言うのだから本気である。