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山本昌に勇気をもらい、
棚橋弘至の逆襲が始まる。
~IWGPヘビー級王座奪回へ~
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2010/11/21 08:00
G1決勝で苦杯を喫した小島に雪辱を果たし、自身5度目のIWGPベルト獲得を狙いたい
地元・ドラゴンズのリーグ制覇で、沈んでいた明るいキャラが甦った。
「山本昌さん、凄いよね。45歳でしょう。完封ですよ。あれで勇気をもらいました」
と声を弾ませるのは、13日に34歳の誕生日を迎えた棚橋弘至である。棚橋は元高校球児(岐阜県・大垣西高の外野手)で、大のドラゴンズファン。親交のある200勝投手が9月に見せた快投に尻を叩かれたのか、IWGPヘビー級王座奪回に、本気モードのスイッチが入った。
自らを“百年に一人の逸材”と称するタナがその視野に入れているのは、早くも来春1月4日の東京ドーム大会だ。12月11日には、IWGPヘビー級選手権試合が大阪府立体育会館で開催される。王者・小島聡初防衛戦の相手は中邑真輔に決まった。だが、その試合の結果はどうあれ、「1・4のメインは俺が取る。小島だろうが、中邑だろうが、誰でも来い!」と、ドーム一点を見据えているのだ。