Number Do MoreBACK NUMBER
<フルマラソン、みんなのマイ・ルール> 銀行員・三浦美佐子 「ウェアは派手に、ゼッケンは胸の高い位置に」
text by
松山梢Kozue Matsuyama
photograph byMami Yamada
posted2013/04/24 06:00
立場も走力も違うフルマラソン経験者がそれぞれ挙げた、独自の哲学とは?
好評発売中の雑誌Number Do『フルマラソン 100人のマイ・ルール
~42.195kmを賢く走ろう~』より、今回は銀行員ながら3時間台前半のタイムをマークする三浦美佐子さんのランニング方法を特別に全文公開します!
銀行員として働くかたわら、年間3~4回フルマラソンに出場している三浦さん。「目標は3時間15分を切って大阪国際女子マラソンに出場すること」という本気ぶりとは裏腹に、フルマラソンのルールには女子ならではの見た目のこだわりが満載だ。
かわいい格好で男性を抜き去ると、応援してもらえることも(笑)。
普段の服装は黒や紺など超シンプル。でもランウェアだけは派手にしたほうがモチベーションが上がるので、かわいい格好をするように心がけています。所属チームのシンボルマークが星なので、必ず星柄をどこかに取り入れますね。テーピングもベージュじゃカッコ悪いのでピンクに。たとえ見えない場所に貼っていても、勝負下着みたいに気分がアガるんです。サンバイザーも顔映りのいい明るい色を選んでいます。
かわいい格好をしていると、男性を抜いたときに沿道から、「かっこいい! がんばって」と声をかけられることも(笑)。応援してもらえると元気が湧いてくるし、笑顔で走ることができるんです。あとゼッケンを胸の高い位置につけることもこだわりです。お腹につけるよりも足が長く、スタイルも良く見えるんですよ。
レースの2週間前には20km、1週間前に10kmのレースに出場する。
レースの前は、2週間前に20km、1週間前に10kmのレースに出場することもマイ・ルール。記録が良ければ本番で「あのタイムで走れたから大丈夫」と言い聞かせることができるし、悪かったら「あの時は疲れていただけ。十分休養できたから本番では走れるはず」などすべてポジティブに変換し、失敗レースもムダにしないようにしています。
とはいえ目標の3時間15分切りはまだ達成できていないので、自己ベストが出ても2、3日泣きながら過ごすほど落ち込みます。それでも気持ちを立て直して頑張れるのは、3年前に「一緒に大阪国際女子マラソンに出場しよう」と約束した仲間がいるから。どれほど精神的に辛くても、応援してくれている仲間のために、「頑張らなきゃ」って思えるんです。
【三浦美佐子さんのマイ・ルール!】
◇ウェアはとにかく派手に。
◇ゼッケンは胸の高い位置に付ける。
◇フルの2週間前に20km、1週間前に10kmのレースに出場する。