野球クロスロードBACK NUMBER
野村、十亀、伊藤、藤岡……。
'11年ドラフト1位選手の○と×。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2012/12/31 08:02
明大時代、菅野(東海大)、藤岡(東洋大)と共に「大学ビッグ3」と呼ばれた野村。菅野がプロ入りを1年見送り、藤岡がプレッシャーに苦しめられる中、見事新人王に輝いた。
大事なのは早期に結果を残し、それを持続させること。
その他、即戦力と期待された楽天の武藤、オリックスの安達も十分な結果を残せたとはいえなかった。高卒の巨人の松本、ヤクルトの川上、DeNAの北方にしても、武田や高橋周が一軍で数多く経験を積んだだけに、結果不足と判断されても仕方がないだろう。
今年、結果を残したドラフト1位は少なかったが、だからといって、それでプロ野球人生の全てが決まるわけではない。
'03年に自由枠で入団した巨人の内海哲也はこんなことを言っていた。
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「ドラフト1位に選ばれる選手というのは、そのチームでずっと結果を残し続けていかなければならない存在だと思います」
1年目に結果を残せても、2年目以降も実績を作っていかなければ意味がない。仮に1年目が不本意だったとしても、2年目から巻き返すことができればいい。
大事なのは早期に結果を残し、持続させることだ。
それができて初めて、ドラフト1位として評価されるだろう。