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ウィンブルドンが重い腰をあげた理由。
text by
吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu
photograph byHiromasa Mano
posted2007/04/05 00:00
テニス界の保守本流が、ついに動いた。ウィンブルドンが、これまで頑なに拒み続けてきた男女同額賞金に今年から踏み切った。2月22日に、主催するオール・イングランド・クラブのフィリップス会長が発表した。
「テニスは同じ大会で男女がプレーする数少ないスポーツ。この同額賞金が、少しでも女子選手の役に立てれば嬉しい」
今年の賞金総額は4月に発表されるが、昨年の男女の差額は75万950ポンド(約1億7300万円)。今年から、その差を埋める賞金が必要になるが、例年、約50〜60億円の黒字を生み出す世界的イベントだけに、財政に影響は与えない。