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テニス界における五輪の位置づけに変化。
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![吉松忠弘](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu
photograph byHiromasa Mano
posted2007/03/08 00:00
![テニス界における五輪の位置づけに変化。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/350/img_99af5277d8a761ae5b4f06ef681fc9b416383.jpg)
あと1年5カ月もすれば、また夏季五輪の季節がやってくる。五輪担当記者をやっていると、冬季五輪もあわせ、2年や4年ごとのサイクルに体がなじんでしまう。もちろん、日常の業務に手を抜くわけではないが、五輪が近づくにつれ取材や出稿量は必然的に多くなり、多忙となるサイクルがすっかり染みついてしまったようだ。五輪より4大大会に重きを置くテニスの世界でも、このサイクルが少しずつ認識され始めている。
1月の全豪期間中に、日本のエースである杉山愛が、北京五輪への思いを初めて口にした。31歳という年齢を考えれば、現役である時間は残り少ない。これまで「1年、1年が区切り」と話してきたように、五輪に関しても「先のことは考えられない」と、昨年までは明言を避けてきた。しかし、年頭のオーストラリア遠征で、その心境に変化が起きたようだ。
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