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機械では測れないテニスの奥深さ。
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![吉松忠弘](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu
photograph byHiromasa Mano
posted2005/04/14 00:00
![機械では測れないテニスの奥深さ。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/350/img_89b70eb49f2631a6c5ad40d3ada40b6c15862.jpg)
テニスの審判の数をご存じだろうか? 大会の規模にもよるが、グランドスラムになると、コート1面に線審が7人、ネットに1人、そして主審という9人体制となる。野球やサッカーという、テニスよりも広いグラウンドを使う競技よりも、その数は多い。言い換えれば、テニスはそれだけライン際の判断を争うスポーツだと言える。
昨年の全米準々決勝で、カプリアティがセリーナ・ウィリアムズを破った試合は、主審の誤審で大きな話題となった。最終セットの第1ゲームで、セリーナ・ウィリアムズが放ったショットに対し、主審は線審の判定を覆し、アウトの判断を下した。しかし、テレビが流していたビデオも、テレビが独自に開発したCGによる判定もイン。その後も微妙な判定が続き、敗れたウィリアムズは、会見で主審に不満を訴えた。主審を務めたアルベスさんは、その後、審判を外され大会を去ることになった。この騒動をきっかけに、今年の全米で、ビデオによるインスタント・リプレーシステムが導入されようとしている。コート上で主審と選手がビデオを見て、微妙な判定を判断するというものだ。
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