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気迫の投球とギャップありすぎ「ぽやぽや」キャラに驚き! DeNAルーキー篠木健太郎の意外な素顔…プロの洗礼を浴びるも「また成長して貢献を」
posted2025/04/07 11:08

プロの厳しさを突きつけられはしたが、豪快なピッチングで一軍に戻ってくることを誓う
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
JIJI PRESS
マウンド上での相手を射すくめるかのような鋭い眼光に、ワインドアップの豪快なフォームから放たれるキレのあるストレート、そしてピンチを脱すると雄叫びを上げる、ほとばしるようなパッション。
横浜DeNAベイスターズのルーキー篠木健太郎は、勝負度胸のある、いい意味で“オラついた”投手かと思いきや、実際に話してみると物静かでおっとりとした人物であり、そのギャップに最初は驚かされる。
“ぽやぽや”しています
「自分の性格ですか? うーん、どうなんですかねえ……“ぽやぽや”していますねえ」
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自分のことを“ぽやぽや”という平和主義者は、そう言うと恥ずかしそうに微笑んだ。
「けどマウンドでは違います。マウンドには、マウンドでしか出ない自分がいるんです」
まるで羊の皮をかぶった狼。面白い選手だな、と思わずにはいられない。
2002年生まれ、群馬県出身。木更津総合高を経て法政大学に入学すると、2年春からエースとなり東京六大学リーグで通算14勝を挙げた。昨年のドラフト会議でDeNAから2位指名され入団したわけだが、1月の新人合同自主トレからここまでの期間、駆け出しのプロ野球選手として、どのようなことを日々感じているのだろうか。
「そうですね。学生のころは学業と野球の両立で大変でしたけど、今は野球にすべてを懸けられているので、仕事になったんだと感じています。それに好きなことを職業にできるのは、幸せなことだなって」
感じ取った、アマとプロの違い
試合となれば主にブルペンで過ごしているが、もちろんアマチュアとプロの違いも、この期間で感じ取ってきた。
「アマチュアとプロの差はいろいろと感じるところはあるんですが、やっぱり準備の仕方から学生時代とは違いますし、あとは他の投手の方々の1試合1試合に懸ける気持ちであったり、自分が投げる1球の重さという部分で以前とは違うものがありますね」
結果が求められるシビアな世界。ただDeNAは厳しさの中にも明るさと団結力を持ち合わせたチームであり、その空気にはもうすっかり馴染んでいるようだ。
「すごくやりやすい環境だなと思いながら毎日を過ごしていますし、いろいろな方々からアドバイスをもらえるので、ありがたいと思っています」