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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「甲子園にも彼以上のピッチャーはいなかった」プロスカウトが語った“春のセンバツ不出場”高校生の逸材たち…「普通の公立校」に隠し球も?
posted2025/03/31 06:00

センバツ甲子園で19年ぶりに優勝した横浜高校ナイン。一方で、プロスカウトが注目する選手は甲子園以外にも多くいるという
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Hideki Sugiyama
横浜高校の19年ぶりの優勝で幕を閉じた今春のセンバツ甲子園。当然、その客席にはプロのスカウトたちの姿も多くあった。だが、実は彼らのほとんどは、大会の序盤で会場から姿を消すのだという。なぜなら敏腕スカウトたちは甲子園で見た逸材たちをある種の「基準」として、自分の担当地区で大舞台に出られなかった“隠れた原石”を発掘しに行くからだ。
では、そんなスカウトたちに聞いた「センバツが終わって真っ先に見に行きたい選手は?」の問い。返ってきた答えは、果たしてどんなものだったのだろうか?《NumerWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》
19年ぶり「横浜優勝」で終わったセンバツ
3月18日から始まった「2025センバツ高校野球」は、神奈川の横浜高校の19年ぶりの優勝で幕を閉じた。
振り返ってみると、その前半……特に1回戦6日間の現場は、本当に寒かった。
陽の当たるスタンドはポカポカと春の日差しだが、それでも吹き抜ける風はキリリと冷たく、まして大きな屋根の下で日陰になるネット裏で一日を過ごす記者やスカウトたちにとっては、なかなかに辛い6日間になった。