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NHK実況が興奮「遠目から…決まったーー!!」美しい30m弾の谷川萌々子&古賀塔子19歳「監督は気遣いを」長谷川唯も前向き“ニルスなでしこ”の魅力 

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photograph byBrad Smith/ISI Photos/USSF,Getty Images

posted2025/03/01 06:01

NHK実況が興奮「遠目から…決まったーー!!」美しい30m弾の谷川萌々子&古賀塔子19歳「監督は気遣いを」長谷川唯も前向き“ニルスなでしこ”の魅力<Number Web> photograph by Brad Smith/ISI Photos/USSF,Getty Images

シービリーブスカップ期間中に笑顔を見せる古賀塔子と谷川萌々子。ニルス新監督を迎えた新生なでしこは、どんな歩みを見せるのか

<証言1>
「もっと左足を蹴れるようになるべき。そこを伸ばしていくともっと面白くなるよ」という風に言ってもらえたんです。
(谷川萌々子/NumberWeb 2024年9月1日配信)

https://number.bunshun.jp/articles/-/862833

 谷川はパリ五輪ブラジル戦、さらにはアンダー世代でもたびたび左右両足からのロングシュートを叩き込んでいる。さらに谷川は「今回のキャンプでは、監督含めてチームメイトも、より自分の良さを認めてくれ、試合前からどんどんシュートを狙っていいと言ってもらえました」「のびのびとプレーできました」とも話しており、ニルス監督は個々人のストロングポイントを打ち出しやすい環境を作ろうとしているようだ。

主導権を握るスタイルへの変貌

 古賀や谷川ら個人だけでなく、チーム全体でも変貌しようとしている。

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 新生なでしこは今大会を通じて、ボールを支配しにいく姿勢を前面に出した。2023年の女子W杯ではMF宮澤ひなた(現マンチェスター・ユナイテッド)のスピードなどを生かした高速カウンター主体の戦い方で、のちに優勝するスペインをグループステージで4-0の大勝を収めたこともある。

 ただニルス監督は2024年の年末に行われた就任会見で「相手がゲームを支配する前に、こちらが支配しに行くということは必要かなと思います」と話し、主導権を握って勝利を目指すスタイルを標榜することを打ち出した。大会期間中にオンライン取材に応じたMF藤野あおば(マンチェスター・シティ)も「チームが立ち上がってから、監督は常にチームのコンセプトとして口にしています」と話し、長期的に見ても手ごたえを感じているようだった。

「相手がオーストラリア、コロンビアと、違ったプレースタイルの中でも変わらず発揮できたっていうところは、次の試合(アメリカ戦)、今後のなでしこジャパンとしてのサッカーにとっても、よくできているかなと思います」

長谷川「ポジティブ」谷川「気を遣ってくれる」

 アメリカ戦で先制点のアシスト、古賀の決勝ゴールにつながる直接FKからのシュートなどを放ったMF長谷川唯も、前向きにとらえている1人だ。現所属のマンCウィメンズなどで実績を積み上げ、なでしこメンバーのイングランド移籍を加速させる先駆者となった背番号14は今大会でキャプテンマークを巻く場面もあったが――大会前に「NumberTV」での取材にこう語っていた。

<証言2>
ニールセン監督の戦術は、自分たちにとってすごくポジティブだと思います。
(長谷川唯/NumberWeb 2025年1月30日配信)

https://number.bunshun.jp/articles/-/864569

 ニルス監督がかつて、マンCウィメンズでテクニカルダイレクターを務めた経歴がある。それゆえなでしこジャパン初となる外国人監督ながらイメージを共有できる部分も大きいのだろう。

 そしてなにより、現代サッカーの指揮官は戦術だけでチームを牽引するのではない。選手に対する働きかけも非常に重要なポイントとなってくる。

【次ページ】 ニルス新監督は1人ひとりに気を遣ってくれる

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