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「青学大には13分台の有望選手が5人も!」箱根駅伝強豪校の期待の新入生は?…「駒澤大に佐久長聖の13分台の選手が」<一覧リスト付>
posted2025/02/27 11:04

都大路のアンカーで佐久長聖2連覇のゴールテープを切った石川浩輝は青学大に
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佐藤俊Shun Sato
photograph by
KYODO
青学大は強力な卒業生の穴を埋められるか?
【青学大】
第101回箱根駅伝で総合優勝を果たし、大会2連覇を達成した青学大。この連覇に貢献した強い4年生が卒業するため、今年のスカウティングが非常に重要だったが、5000m13分台の選手が5名入学するなど、昨年につづきポテンシャルの高い高校生が集まった。
高校3年生5000mランキング4位の椙山一颯(九州学院・13分47秒73)は、都大路1区を9位で駆け、チームの6位入賞に貢献。キレのある走りとスピードが持ち味で1500mから5000mまで対応し、高校OBでもある鶴川正也を彷彿とさせる。
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奥球磨駅伝5区1位、熊本県高校駅伝4区1位などロードにも強く、青学大では1年目から箱根駅伝出走が目標になる。強い4年生が抜けた後だけに、3大駅伝にどこまで絡んでいけるか。
13分台を持つ錚々たるメンバー
櫨元優馬(鹿児島城西・13分52秒05)は、キレのあるラストスパートが持ち味の選手。鹿児島県高校総体5000mではラスト100mで留学生を抜き去り、大会新で優勝した。チームとして都大路には出場できなかったが、その悔しさを箱根駅伝出走で晴らせるか。
都大路1区18位の本宮優心(世羅・13分54秒99)は、3年時の広島高校総体5000mで1位、中国高校総体5000mも日本人1位、広島県高校駅伝では1区区間賞と、トラックもロードも強いタイプ。高校では練習後にコツコツと勉強を重ね、昨年英検2級を取得。将来は英語の先生になるのが目標だと語る。明晰な頭脳は走りにも活かされるはずで、世羅OBの先輩・塩出翔太とともに駅伝での活躍が期待される。
松田祐真(大牟田・13分59秒39)は主将として都大路3区4位と好走し、チームの準優勝に貢献した。2年時の福岡県高校駅伝でも、2位で迎えた6区の松田が福岡第一を逆転してトップに立ち、奥球磨駅伝では2番目に長い3区で区間賞を獲るなど、駅伝では長い区間を担当し、しかも滅法強い。青学大のゲームチェンジャーとして箱根2連覇に貢献した太田蒼生の後輩にあたるが、果たして爆発的な走りを実現する選手になれるか。
都大路のアンカーで3.6キロ付近からスパートし、区間賞の走りで大会2連覇に貢献したのが、石川浩輝(佐久長聖・13分59秒86)だ。1月の都道府県駅伝でも4区3位と好走し、長野県の大会4連覇に貢献した。上りが得意なだけに、山のエースが抜けた青学大の山を担える選手になるかもしれない。