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「箱根駅伝で復活の中央大に黄金ルーキー」「高校No.2&No.3を早稲田大が両獲り」高3有力長距離ランナーの進学先を大調査!<一覧リスト付>
posted2025/02/27 11:03

5000mで高校3年生No.1の記録を持つ浜口大和。復活へ勢いを増す中央大でどんな成長を見せてくれるか
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佐藤俊Shun Sato
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AFLO
5000mの持ちタイムの高校3年日本人トップは浜口大和(佐久長聖・13分31秒62)、2位が鈴木琉胤(八千代松陰・13分39秒85)、3位が佐々木哲(佐久長聖・13分40秒02)、4位が椙山一颯(九州学院・13分47秒73)、5位が井上朋哉(洛南・13分48秒79)になる。来年の箱根駅伝を始め、関東インカレや記録会、さらに五輪や世界陸上を目指して、足を研磨していくことになるが、果たして、どの大学への入学を決めたのだろうか。
高校ナンバー1は復活を見せた中央大へ
【中央大】
5000mで高校生ナンバー1の浜口大和は、第101回箱根駅伝で総合5位と復活の兆しを見せた中央大学に進学する。今も記憶に残るのは、13分31秒62を出したレース(NITTAIDAI Challenge Games)だ。ラスト1周で相澤晃(旭化成)が前に出るとスパート勝負になり、最後の直線で相手をかわしてゴールした。最後の1周は、55秒だった。このラストスパートを含めたスピードが浜口の魅力だ。
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これが高校歴代4位のタイムになり、昨年U20日本選手権3000m優勝、5000mでは中央大の先輩となる岡田開成を抑えての優勝、国民スポーツ大会A5000mでも優勝を果たすなど、レースでの実績と安定感は抜群だ。
都大路には1年時から出走(2区2位)し、高2で4区2位。高3は1区4位と好走し、昨年の佐久長聖の都大路2連覇に大きく貢献した。主将としてもチームを牽引し、優勝するチームの在り方もよく知っている。
跳ねる走りは、浜口が尊敬する大学OBの吉居大和と重なるが、吉居の弟でスピードが持ち味の吉居駿恭らから学びと刺激を受けて、1年目からトラックや駅伝での活躍はもちろん、ロス五輪など世界に挑戦するランナーに成長していくだろう。
浜口以外にも13分台が2名入学
その中央大には、浜口を筆頭に13分台の選手が3名入学する。2番目のタイムを持つのが三宅悠斗(洛南)だ。洛南からは5年連続での入学になる。5000m13分54秒68を持ち、大きなストライドを活かした走りで、都大路では4区で11人抜き、区間2位と好走した。
13分57秒72の辻誉(福岡第一)は、チームでは主将でエース。昨年の都大路は1区19位だったが、調子が戻ればインターハイ(5000m)で出した自己ベストを塗り替えられるだろう。大学ではロードでの強さを発揮し、1年目から箱根を目指していくという。