「箱根駅伝シード落ちの順大に強力新入生」「国学院大に都大路の人気選手が」創価大、東洋大、法大…大学駅伝注目ルーキー2025！＜一覧リスト付＞

高校3年生5位の実力者を迎え入れる順天堂大

【順天堂大】

　5000mの高校3年生日本人ランキング5位の井上朋哉（洛南・13分48秒79）は、順天堂大に入学予定だ。高1から都大路を走り、高3時の昨年大会では5区5位と好走した。昨年のU20世界クロスカントリー選手権は16位になるなど、タフさとスピードが持ち味で、オールラウンドな強さを誇る。

　目標にしているのは、高校OBの三浦龍司（SUBARU）。五輪など世界で戦う姿に憧れを抱き、箱根駅伝はもちろん、いずれ自分も世界で活躍したいと考えており、その背中を追いかけることになる。

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　都大路3区42位の三浦清史（札幌山の手・13分56秒97）は北海道高校駅伝7区区間賞を獲るなど、ロードでの安定した走りが持ち味だ。

　都大路1区30位の大下智矢（米子松蔭・14分13秒01）は、1500mがメインでインターハイでは7位入賞を果たしたスピードランナー。箱根を目指してハーフにも取り組む覚悟だ。塚田虎翼(たけと)（大牟田・14分16秒81）は、都大路では自分の走りをして5区区間賞でチーム2位に貢献。ロードが強く、順大でも駅伝で力を発揮するだろう。

都大路の5区、佐久長聖の酒井崇史（右）と競り合う塚田虎翼（大牟田）　©JIJI PRESS

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　木村真彩(まさい)（佐久長聖・14分18秒50）は、都大路には出走できなかったが、上りが得意で箱根では5区希望。将来はマラソンを走ることを視野に入れてロードで足を磨く。島田悠人（埼玉栄・14分20秒93）は、ペース走など基礎練習で力を積み上げてきているので、質量豊富な大学の練習メニューでさらに大きな成長が見込まれる。

　他にも松尾和真（出水中央・14分32秒61）、白瀧優吉（宮崎日大・14分41秒25）、佐藤凌那（秋田工業・15分21秒05）、後田(うしろだ)歩（創成館・15分23秒00）、安田怜生（名古屋大谷・15分31秒26）が入学予定だ。

新2年生世代とルーキーの成長次第では躍進も

第101回大会、4校での熾烈なシード権争いに7秒差で涙を飲んだ11位・順天堂大アンカーの古川達也はこの表情。新たな力とともにこの悔しさを晴らしたい　©Yuki Suenaga

　順天堂大は2024年シーズン、箱根駅伝予選会で1秒に笑い、箱根本戦では7秒に泣いた。浅井皓貴ら4年生の主力が卒業するが、チームの軸は吉岡大翔ら2、3年生だ。昨年、史上最高と言われたスカウティングに成功し、多くの優れた選手が入学したが、その玉目陸や川原琉人、池間凜斗ら新2年生が成長すれば選手層はより厚くなる。ルーキーと玉目らの世代が高いレベルで融合すれば、箱根予選会のトップ通過、本戦でのトップ5入りは十分に可能だ。

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