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《Wリーグ参入に向けて》三井住友銀行女子バスケットボール部が切り拓く未来「スポーツと仕事に挑戦できる環境で新たなキャリアを描く」 

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2024/12/26 11:00

《Wリーグ参入に向けて》三井住友銀行女子バスケットボール部が切り拓く未来「スポーツと仕事に挑戦できる環境で新たなキャリアを描く」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

これまでのキャリアと、Wリーグ参入への抱負を語る三井住友銀行女子バスケットボール部の3選手

仕事もバスケも両立し、新たなロールモデルに

――チームは2025-26シーズンからWリーグへの参入が決定しています。

久冨 もともとWリーグでプレーすることを前提に入ったメンバーはいません。仕事を主軸に置き、時間を捻出しながらバスケもやりたいと思い集まったチームです。Wリーグ参入は私たちにとって挑戦になります。仕事もバスケも両立した姿を見せることができれば、バスケを頑張る若い方たちに新たな選択肢を提示することができ、新たなロールモデルにもなります。実力を持ちながら、その後のキャリアに不安を抱え、大学卒業のタイミングで引退を選ぶ選手が多数います。もちろん両立は大変ですが、私たちが道を切り開いていく姿を見せることで、どちらかを諦める必要はないということを伝えられたらと思っています。そういった意味でも今回のWリーグ参入は、一つの使命だとも感じています。

――Wリーグ参入が決まった際の気持ちは。

篠原 ただただ驚きでしたね(笑)。たまにWリーグの試合を見ることもありますが、来シーズンは自分がその舞台でプレーすることになります。まだ現実味がないというか、想像ができないですね。

熊倉 同じく(笑)。これまでは見る側だったWリーグでプレーするのは不安です。でも、やはり小さいころ夢見たWリーグへの挑戦は楽しみです。

――今後みなさんがどのようなキャリアを思い描いているのか教えてください。

篠原 バスケ引退後も仕事は続ける予定です。バスケが忙しいから仕事が疎かになっていると周りに言われたくないので、現役中も様々な知識を身につけていきたいです。

熊倉 できる限りバスケを続けたいです。もちろん仕事でもキャリアを着実に築いていきたいです。引退してもチームには携わっていけたらいいなと考えています。

久冨 日本において女性アスリートの働き方は過渡期にあると思っています。私たちがWリーグに参入し、仕事とスポーツの両立を実現し、女性アスリートのキャリアの選択肢を増やす。そのためにチーム運営が自走できるような企画推進を行なっていきたいですし、よりたくさんの方に応援していただけるようなチームにしていきたいと思っています。また、今後のスポーツビジネスに対し、銀行としてどのようなサポートができるかを考え始めています。

SMBC TOKYO SOLUAとして2025-26シーズンからWリーグへの新規参入決定!

チーム名の「SOLUA(ソルーア)」はポルトガル語で太陽を意味する「SOL」と月を意味する「LUA」を合わせた造語で、仕事とスポーツ、どちらのキャリアも諦めることなく、常に光り輝き続けながら、従来の慣習に捉われず、新たな道を切り拓いていく意思を込めている。

三井住友銀行の福留朗裕頭取は「企業スポーツに自ら参画し、チームを強化しながら女子アスリートの未来を見据えたキャリアモデルを確立させたい」、今季から就任した今野駿ヘッドコーチは「ビジョンに深く共感し、来季からの参戦に向けてチーム強化に全力で取り組む」と抱負を語る。新しい働き方と生き方を創出し、女性の新たな選択肢になるとともに、今後の社会を明るく照らす存在になることを目指す。

今季からチームを率いる今野駿ヘッドコーチ今季からチームを率いる今野駿ヘッドコーチ

三井住友銀行女子バスケットボール部の公式HPはこちら

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