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「あれはオオタニがテオスカーを気遣ったんだ」ドジャースの控え捕手が語る“大谷翔平の優しさ”「オオタニはスターだし…緊張したよ」チームメイトの証言―2024下半期読まれた記事

posted2024/12/19 06:01

 
「あれはオオタニがテオスカーを気遣ったんだ」ドジャースの控え捕手が語る“大谷翔平の優しさ”「オオタニはスターだし…緊張したよ」チームメイトの証言―2024下半期読まれた記事<Number Web> photograph by AFLO

ワールドシリーズを制覇した直後、キケ・ヘルナンデス(33歳)と抱き合う大谷翔平

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田中仰

田中仰Aogu Tanaka

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AFLO

2024年の期間内(対象:2024年9月~2024年12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。ドジャース部門の第4位は、こちら!(初公開日 2024年11月2日/肩書などはすべて当時)。

ドジャース1年目にしてワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平(30歳)。MLBポストシーズン中のクラブハウスで、NumberWebの記者がドジャースのスター選手たちを直撃取材した。彼らの証言から分かった「ショウヘイが1年目からチームに溶け込めた理由」。【全2回の後編/前編も公開中】

◆◆◆

「オオタニがどんな人なのか…緊張していたよ」

 次に挙げられる、大谷がチームに溶け込んだ理由。それは大谷が“普通”なことにある。

 じつは大谷と直接話すまで「どんな人なのか、少し緊張していた」と話す選手がいた。ワイルドな髭を蓄えるリリーバー、マイケル・コペック(28歳)である。

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 コペックは今シーズン途中の7月末、トミー・エドマンとともにトレードでドジャースに入団した。そこからポストシーズンまで、けが人が続出する投手陣の中で奮闘。ロバーツから信頼を勝ち取った。そんなコペックがリーグ優勝後のシャンパンファイトで、感極まりながらこんなことを言っていたのだ。

「ショウヘイ、ベッツ、フレディ。彼らくらいのスーパースターならば、自分の成績だけ考えてプレーしても不思議ではないよね。シーズン中だって、ケガをしないためにアクセルを緩めることだってできたはずだ。でも彼らはそんな素振りを一度も見せなかった。常に手を抜かなかった。彼らが誰よりもハードにプレーしているんだから、チームがまとまらないわけがないだろう?」

 そして、ポストシーズンで戦うことについて、こう話していた。「平均的な、スーパースターではない選手でも、活躍すれば一夜にしてスターになれるチャンスがある。だからポストシーズンが好きなんだ」。コペックの発言の裏を返せば、こんな意味も含まれている。自分は現段階でスーパースターではない、と。

「ドジャースに移籍するまでは、オオタニと一度も話したことはなかった。打つだけじゃなくて投げる。そんなクレイジーなことをやる選手がどんな人なのか。興味があった反面、正直少しだけ緊張もしていたよ」

 だが、合流してすぐに不安は霧散した。チームメイトと話す大谷を見て、彼が“普通”であることがわかったからだ。

控え捕手が語る…「三塁まで走って!」の真相

「彼はいつもふざけてくるんだよ」。笑いながらそう明かすのは、中継ぎ陣のひとり、ランドン・ナック(27歳)だ。

【次ページ】 「三塁まで走って!」の真相

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