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3年連続・山本由伸はドジャースに去り…沢村賞とサイ・ヤング賞の決定的違い「そもそも選考基準なし」現代指標で“受賞に値する3投手”は? 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/11/04 11:01

3年連続・山本由伸はドジャースに去り…沢村賞とサイ・ヤング賞の決定的違い「そもそも選考基準なし」現代指標で“受賞に値する3投手”は?<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

オリックスからドジャースに渡った山本由伸。日本の沢村賞とメジャーのサイ・ヤング賞にはどんな違いがあるのか

・QS5傑
 今井達也(西武)19QS/25先発
 東克樹(DeNA)17QS/26先発
 戸郷翔征(巨人)16QS/26先発
 床田寛樹(広島)16QS/26先発
 有原航平(ソフトバンク)16QS/26先発

 上記3つの指標で、選手名がばらけている。昨季まで3年連続沢村賞だった山本由伸がドジャースへと移籍したことで、今季のNPBに傑出した投手がいなかったのは間違いないともいえる。新基準にしても今年の選考は難しかったとは思うが――巨人の菅野智之、DeNAの東克樹が有力だったのではないか。

沢村栄治の偉大さが色あせるわけではないからこそ

 スポーツは時代とともに変化する。競技内容も変わり、選手の評価も変化する。野球のように「数字」で評価される競技はなおさらだ。

 時代が変化すれば、選手の評価基準も変わるのは当然のこと。「昔のようなピッチングをしていない」と今の投手を責めるのは、理不尽ではないか。「日本には日本のやり方がある」という声もあるが、時代に合わなくなれば改めるのが良識ある姿勢だろう。

 評価基準が変わったからといって、伝説のエース沢村栄治の偉大さが色あせるわけではない。「沢村賞」を未来に存続させるためにも、選考基準を一考してほしいと思う。

〈第1回からつづく〉

#1から読む
沢村賞の選考基準問題「先発完投10以上」「中6日は甘い」苦言が常態化してるが…過去42年の「項目達成数」を比べると時代錯誤なのでは

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