濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「なんで?という感じで…」追放された人気覆面レスラーは“3人の選手”に救われた…スターライト・キッドが語る“キャリア最大級の決断まで”
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byEssei Hara
posted2024/05/31 17:00
大江戸隊を脱退し、現在はユニット無所属でリングに上がるスターライト・キッド
モラトリアムの先の“決断”は…
続く5月25日の山梨大会では舞華、白川未奈とのトリオが実現した。さらに「Queen's Questと組むこともあるかもしれないし。やれること全部やって、選択肢を増やそうと。そのほうが都合いいでしょ」とニヤリ。
楽しんでいるキッドを見るのがファンにとっても楽しい。今はそういう時期だ。毎回のマッチメイクもコスチュームとマスクの色も。見せる意識が強いキッドだからこそ、それに今だからこその“お楽しみ”だ。
ただ「フワフワしてたら勝てないのも分かってる」とキッド。いずれ“ここ”という立ち位置を決めなくてはならない。そしてそれは、彼女のキャリアにおいて最大級の決断となる。
「デビューして自然に正規軍のメンバーになって、STARSにも選ばれて。大江戸隊は強制移籍。実は自分で道を選んだことがなかった。次は初めて自分の道を自分で決める。凄く大事な決断になります」
無所属のモラトリアム期間を精一杯楽しむのは、スターライト・キッドの第3章をより充実したものにするため。現在の“日替わり”パートナーやコスチューム以上の変化が、この先に待っている。