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既存の野球界に波紋、軋轢があっても…なぜ43歳元甲子園球児は“高3夏の夢を逃した”選手対象に「北海道とエスコンでキャンプ開催」するか 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/05/31 11:05

既存の野球界に波紋、軋轢があっても…なぜ43歳元甲子園球児は“高3夏の夢を逃した”選手対象に「北海道とエスコンでキャンプ開催」するか<Number Web> photograph by Kou Hiroo

広まりつつある“高校野球のリーグ戦”文化。この輪を広げている阪長友仁氏の考えにある哲学とは

1.自身の技術レベルをもっと向上させたい
2.大学などへの進路を切り開いていきたい
3.自分の本当の実力をもっと知りたい
4.今まで出会っていなかった選手と交流したい

「学校やチームのために個人が犠牲になるのではなく、個人個人が成長していく、幸せになっていくためにチームが必要なのではないかと思っています。『LIGA Summer Camp』もチーム単位でリーグ戦を行いますが、チームのために個人があるのではなく、人が成長するためにチームがあって、一緒にプレーするチームメイトがいて成長するためにチームワークを学ぶ場所がある。チームを大切にする心を個人が持っていく、そんな機会になればいいなと思っています」

高野連や指導者とも話し合いをしながら

 大胆な取り組みをする中で、既存の野球界との軋轢がないわけではないが――阪長氏は日本高野連や各地の指導者とも話し合いの機会を持ちながら、次々と新しいことを初めている。多くの人を巻き込みながら、野球の未来を見据えた阪長氏の「トライアル」は、今後も続く。

<第1回からつづく>

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夏の甲子園でホームラン→六大学で主将→JTB退職「アマ野球引退後、社会人の安定」を捨てて…JICAでドミニカ野球にホレた43歳の人生

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