テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「ショウヘイ、英語が上手くなったね」“ドジャースでも大谷翔平の戦友”ハドソン絶賛、グラスノーは手を…“テレビに映らない”ベンチ裏話 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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photograph byRonald Martinez/Getty Images

posted2024/05/15 06:00

「ショウヘイ、英語が上手くなったね」“ドジャースでも大谷翔平の戦友”ハドソン絶賛、グラスノーは手を…“テレビに映らない”ベンチ裏話<Number Web> photograph by Ronald Martinez/Getty Images

打者専念のシーズンを送る大谷翔平。その中で番記者がドジャース投手陣から聞いた“ベンチでのショウヘイの印象”とは

 大谷は2025年に投手復帰予定だが「彼が復活するかどうかなんてノークエスチョンだ。驚異的でアメージングな選手。(復活は)間違いないだろう」と語り、復活に太鼓判を押した。まだ具体的な話はないというが、大谷の投手のリハビリが本格化すれば、グラスノーの経験談は大きな助けになりそうだ。

右腕ミラーは笑顔で大谷のバットをスリスリ

 4月13日に右肩の炎症で負傷者リスト(IL)入りし、復活を目指す先発右腕ボビー・ミラーと大谷のやり取りも興味深かった。

 開幕直後はバットが湿りがちだった大谷を気遣ってか、ミラーはベンチで準備中の大谷のバットに念を送り、スリスリとバットの芯部分をこね、大谷もうれしそうにクシャッとした笑みを浮かべていた。

 ミラーは「僕らは(スリスリとこねることで)ただバットを温めていただけなんだ。翔平もよく同じことを自分のバットにする。彼がバットを僕の前に突き出したから同じことをしたんだよ」と説明。さらに、こう続けた。

「バットを温めてビッグイニングの準備をしている。バットが温まれば打撃も好調になる。彼は素晴らしい選手だから僕の助けは必要ないけど。楽しい時間だったね」

 エンゼルス時代の大谷も、打撃の調子が上がらない時に自身のバットに“心臓マッサージ”を施したことがあり、お茶目な一面を見せて心配無用とばかりに周囲へ笑顔を届けていた。それはドジャース移籍後も変わらず、ナインに明るいムードを生み出している。

フィリップス、ハドソンが見た“ショウヘイの素顔”

 大谷とグラウンドやクラブハウスで目に見える交流はないが、5月5日に右太腿裏の肉離れでIL入りし、復活を目指す抑え右腕エバン・フィリップス、中継ぎ右腕ダニエル・ハドソンにも話を聞く機会があった。

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